2016年6月3日金曜日

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起』観てきました♪



(1作目『青い瞳のキャスバル』感想はこちら。2作目『哀しみのアルテイシア』感想はこちら

はい、3作目も観てまいりました。6月3日までの2週間限定公開、すべりこみセーフです。

ジオン・ダイクンの死から、幼いキャスバルとアルテイシアがコロニーを脱出するまでが1作目、そして2作目では二人の地球での生活と、テキサスコロニーに上がって「シャア・アブナブル」に出会い、キャスバルがアルテイシアのもとを去って行くまでが描かれました。かの有名な「キャスバル兄さぁぁぁぁぁぁぁん!」で終わったのですよね、前回。

なので今回は原作コミック10巻の最後、シャアとキャスバルが入れ替わって出国しようとするところから、11巻の内容がアニメ化されています。


テアボロ・マスの養子になってエドワウ・マスと名乗っているキャスバル。彼にはザビ家(というかキシリアの手の者)の監視が常についていて、キャスバルは自由に行動できない。しかしそこへ自分そっくりなシャア・アブナブルという青年が現れ、なんとジオンの士官学校へ入学するという。

このチャンスを逃す手はない。

自分を監視している連中が船ごと自分を抹殺しようとしているのを重々承知していて、キャスバルはシャアと入れ替わるんですよね。エドワウ・マスとして船に乗り込んだシャアは死に、シャアとして次の船に乗ったキャスバルは無事士官学校に入学を果たす。

でもこれ、宇宙港でキャスバルのこと監視してた連中がバカすぎるよね。

おまえらの目は節穴かと。

全然ちゃうやろと。

そりゃ目の色の違い(本物のシャアは鳶色、キャスバルは青)は遠くからではわからないけど、性格が全然違うので、搭乗口に向かうシャアが大げさに手を振ってるのとか見ればちょっとぐらい不審に思っても。

ずっと監視していたんなら「抜き身のナイフ」と形容されるキャスバルの人となりは知ってるはずだし、キャスバルそっくりのもう一人の存在だって把握してるはずでしょ? 少なくともそのそっくりさんが士官学校でどうしてるか、監視しないまでもフォローはすべきでは……。キシリアの元にはそっくりさんの情報はきっと上がってなかったんだろうねぇ。

まぁ結局キシリアはシャアがキャスバルだって気づくわけだけど(テレビシリーズ)、士官学校であんなにブイブイ言わしてる頃に野放しだなんて。

甘い。

甘いぞ、ザビ家!

まんまとシャア・アブナブルになりすましてジオンの士官学校に入学したキャスバル。一本遅い船に乗ることになったので入学式遅刻。

もうこの時点でこの学生怪しいんだがなぁ(笑)。

ハイスクールで本物のシャアと知りあいだったリノは当然「おまえ、なんか変わったな」と気付くわけで。

あれ、こんなリノとかいうキャラクター、原作に出てきたっけ?と見てる間ずっと思ってたんですが、帰って原作引っ張り出してみたらやっぱりいませんでした。アニメオリジナルのキャラクター。

うん、そうよね。本物のシャアを知っている人間が士官学校にいるっていう可能性、大いにある。

本物のシャアは運動神経もおつむも人並み、何よりあんな眼力の持ち主じゃないのに、キャスバルったら「爪を隠す」どころかその才能を惜しみなく発揮しちゃって、ますますリノくんの疑惑を募らせる。

ダンクシュートを決めるキャスバルとか、なんというか「貴重な映像」です。「あの赤い彗星が体育の授業を受けているだと!?」的な。

ものごっついむずむず感がある(笑)。

あんなにも目立つ成績トップの学生の素性に先生達は誰も興味を持たなかったのか? ただの学生でしかないリノくんでさえ、ちょっと調べただけで「宇宙船事故で死んだシャアそっくりのエドワウ・マス」にたどり着けたというのに。

士官学校の校長がドズル兄ちゃんで良かったよねぇ、ほんとに。謀略とは無縁の、まっすぐな人で。

本物のシャアを知るリノくん、こんな危険人物さっさと片付けておかないと、と思ったんですが、寛大な(?)キャスバル坊やは3年生になるまで彼を生かしておくんですね。まぁ変な死に方させたらかえって疑われるし、機を見ていたのでしょうけども。

原作ではガルマとの交流がメインだった士官学校時代。リノくんによる「正体バレの危機」とその対処は、ドラマに深みを与えています。「邪魔者は容赦なく切る」というキャスバルの非情さがよく描かれてますもんねぇ。

「謀ったな、キャスバル!」って、リノくんにも叫んでほしかったです。

ところでリノくんの髪型、『巨神ゴーグ』で池田秀一さんが演じたキャラクター、ロッドにちょっと似てますよね。襟足が長くて。家帰ってロッドの画像検索したら予想よりは似てなかったけど(笑)。

リノくんの話はこれくらいにしてガルマ様のお話にまいりましょう。本来この「Ⅲ」の主役はガルマ様ですからっ!

上映前の「ガンダムさん」マナー講座もちゃんとガルマ様でしたし、「謀ったな、シャア!」もしっかり言うてはりましたし。

いやぁ、もう、なんか、可哀想っちゅうかなんちゅうかねぇ。見てる方は「謀ったな、シャア!」という結末を知ってるんだもんねぇ。

できすぎて悪目立ちするキャスバルに激しいライバル心を燃やしていたガルマ様、重装行軍訓練で助けてもらってすっかり胸キュン、寮の部屋も一緒にしてもらって楽しい士官学校生活ルンルン♪

「暁の蜂起(連邦軍駐屯地制圧)」前夜、「こわいのか?」とシャアに迫られるガルマ様はまさに蛇に睨まれたカエル、悪王子に魅入られた可哀想なお姫様

身も心もあなたのなすがままよぉ~~~~~。

「シャア、来てくれ! このフックが変だ!」のシーンなんてもう腐女子脳刺激されまくりなんですが。

テレビシリーズの時から、「兵が見ている」というガルマ様のセリフとかいじられてたけど、やっぱりおまえらそーゆー仲だったのか!(※たぶん違います)

ガルマが純真で可愛いだけに、そのガルマをたぶらかし焚きつけて利用するキャスバルの性格の悪さが際立つ。うん、テレビシリーズ見てる時はカッコいいと思ってたけど、あんまりお近づきになりたくないタイプだよねぇ、キャスバル坊ちゃん。背負われされた宿命とその辛い境遇は理解するけど、「ヤな奴」すぎる……。

しかしキャスバルの目からは一体何が出ているんでしょうか。殺人光線でしょうか。ギロっと睨みつけただけで相手が震えだしたり逃げ出したり。

「目ぢから」とか「目で殺す」とか言うけど、ほんとにあんなことあるのかなぁ。しかもキャスバル坊ちゃんの場合サングラス越しなのに。

「宇宙線にやられて眼底色素に異常がありサングラス必須」ってことになってるけど、入学式前に――テキサスコロニーを出る前にもう診断書とか用意してたんでしょうかね。もちろんそれは「青い瞳」を隠すためだろうけど――本物のシャアとは瞳の色が違うわけだから。

目薬さしてるシーンもあったけど、あれは偽薬なのかただのサンテ・ド・ウみたいなやつなのかもしくは眼底色素にほんとに異常をきたさせるためにわざと変な目薬使ってたのかどれかな~。

士官学校入ってからも健康診断とかあったと思うし、周囲を欺くためには……って、その辺けっこうザルだったりしたのかな。士官学校にスパイがいるとかテロリストがいるとか、そういうことは想定してなさそうだよね。校長、実直なドズル兄さんやし。

1作目と2作目はかなり忠実に原作コミックをなぞってたと思うんだけど、この3作目は割と違って、リノくんのことはもちろん、サイド3の農業区が連邦のせいで破壊される経緯も異なってる。授業中、ガルマの計算にキャスバルが口を出すところも計算式が違ってました。アニメではキャスバルが「4分のa二乗」って言ってた気がするんですが、コミックでは「(1-R/a)の二乗」。かっこがついてるとセリフとして言いにくいから変えたのかな。

最後のアムロとテム・レイがサイド7に到着するところも11巻にないのでオリジナルかと思ったら12巻にありました。

キャスバルが夜明けの空を見て「赤いな」っていうシーンは完全にアニメオリジナルかな。

キャスバルの先導により士官学校生が連邦軍部隊を武装解除する「暁の蜂起」事件、宇宙世紀の歴史としてはジオンが独立へと舵を切った転換点と見なされるのでしょうか。ガンダムの歴史としてはミネバ様誕生のきっかけを作ったことが一番の成果(?)という気がしますが。

うん、それまで妻を持とうなどとは思わなかったドズル兄ちゃんがこの事件でゼナと知りあい、結婚することになるんだもんねぇ。

ミネバ様が生まれなければその後の歴史はずいぶん変わっているでしょう。少なくとも『UC』のヒロインは別人になる。

ドズル兄ちゃんがゼナにプロポーズするシーン、4作目で描いてもらえるのかしら。それとも省略かしら。ドズル兄ちゃん一世一代の見せ場なのになぁ。アニメでも描いてあげてほしいなぁ。ゼナさんの返事もしっかり収録してほしい(コミックでは返事はしてないんだよね。事件の時の無礼を怒られるかと思ったらまさかのプロポーズでホッとしてるゼナさん、ホッとしてる場合なのか……)。



次の4作目ではついにララァ登場。ララァってよく考えたら完全にアースノイドだけど、まったく宇宙に行ったことなくても「ニュータイプ」発動するの? それってただのエスパーじゃ……?

ララァの声は誰になるんでしょうね。潘恵子さん来ちゃう?

4作目で完結かと思いきや、ルウム編の制作も決まったそうで、まだまだ長く楽しませてもらえそうです。

こんなにしつこくガンダムを……しかも1stを見続けているとは、中学生の時には思いもしなかったです、ええ。まさか自分が30年後にシャアとセイラの過去を描いたアニメを見ているなどとは――謀ったな、サンライズ!

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