昨日upした劇場版「シティハンター」の感想、書くのにけっこう疲れてしまった。

「面白かった!」って興奮して書けたら良かったんだけど、「あれ?あんまり面白いと思えない…どうしよう」だったから。

やっぱりそれなりに思い出のある作品だし、神谷明さんはじめ声優さんたちも好きだし、ファンも多い作品だから、「いまいち楽しめなかったけど“つまらなかった”と書くのは気が引けるなぁ」と思って、どう表現したらいいか、気を遣った。

で、今朝橋本治さんの『思いつきで世界は進む』を読んでたら、ずばりそこを言い当てられてしまって。

「自分の考えを言え」と言われた時に、かなりの数の日本人は「自分の考え」をまとめる以前に、「みんなどういう風に言うんだろう? どう言っとけば間違いがないんだろう?」という正解探しをして(後略) (P141)

うわぁ、すいません。ごめんなさい。今度から気をつけます。


みんなが嫌い(もしくはたいして評価してない)ものを一人で「好きだー!感動したー!めっちゃ泣いたー!」って書くのは平気(というか大好物)なんだけど、みんなの評価が高そうなものを一人「つまんなかった」と言うのはなかなか勇気がいる。

別に評判になってないものでも、どんな作品どんなアーティストにも「好き」という人はいるのだから、たとえ自分にはピンと来なかったとしても、あんまりあからさまにけなすのはなぁ、と思ってしまう。

私としてはけなしたつもりもなく、「今回は私はいまいちだった。苦手な感じだった」ぐらいに書いたものにも罵倒コメントが飛んできて、びっくりしたこともある。

誰だって自分が好きなものを悪く言われたら嫌だろうし、私だって嫌だが、しかしだからといって「何にだってファンがいるんですよ!褒め言葉しか書いちゃダメですよ!」になったら何にも言えなくなってしまう。

私が「好きじゃない」からってあなたの「好き」の値打ちが減るわけでもないし、あなたはあなたで「好きだ!」と主張してくれればいいことだ。