(※ネタバレ多少あります。これからご覧になる方はご注意ください)


岡田くんのキレッキレのアクションが観たくて映画館まで足を運んできました。
今年は珍しくよく映画観てるなぁ。いつもは仮面ライダーしか観ないのに。

『ザ・ファブル~絶対に殺してはいけない殺し屋~』、うん、面白かったです。
普通に楽しめた。
プロの普通(笑)。

でもなんか、アクションは速すぎて、目まぐるしくて、なんかよくわかんないうちに終わっちゃった。
「すごい」のはわかるけど、素人には何がどうなってるのかわからんので「楽しむ」とこまで行けないというか。

岡田くん演じる伝説の殺し屋「ファブル」はボスから「1年間誰も殺さず普通の暮らしをしろ」と言われて東京から大阪へ来て、そこでヤスケンさん演じるヤクザ企業の社長さんに社宅をあてがわれる。

子どもの頃から殺し屋としてのスキルをたたき込まれ、「普通の暮らし」をしたことのないファブルこと佐藤アキラ(仮)は枝豆皮ごと食べるしサンマも頭からバリバリ、バイトの面接に行っても「この仕事に興味あるの?」「ない」と即答。

真顔でズレてるのがなんともおかしい。

偶然出会ったミサキちゃんに仕事を紹介してもらい、同じ会社で働くことになったアキラ。誰も殺さず普通の暮らしを送ろうとするも、ヤスケンさんから「弟分を助けてくれ」と乞われ、弟分はともかくミサキちゃんまで巻き込まれてると知って「助けるのが普通やろ」と単身乗り込んで行く。

果たしてアキラは「誰も殺さず」弟分とミサキちゃんを救い出すことができるのか――?

というわけで、クライマックスは大勢の兵隊が待ち構えるゴミ処理場で1対多数の大乱戦。すごいんだけどー。
1対多だから目まぐるしすぎてー
すごいことしかわからないー。

まぁ1対1だと「どんな相手でも6秒以内に倒せる」ファブルだから、あっという間に片付きすぎてやっぱり楽しむとこまでいかないんだろうけど、時々スローモーションとか、なんかこう、アクションを楽しむ「間」がもうちょっとあると良かった気がする。
チンピラに絡まれて「痛いふり」「殴られてるふり」するところはスローがあったのに、肝心のところは「息もつかせぬ」すぎて……。

東京から「伝説の殺し屋」を追いかけてきた、福士蒼汰くん演じるかなりアブない殺し屋との対決シーンも最後、「え?今どうなったの?」って感じで。

リプレイくれ~~~。

最初の、「ファブル」が一人でバンバン宴会場のマフィア(?)を殺しまくっていくところは白い矢印線みたいのが出て面白い演出だった。でもやっぱり目まぐるしくて一つ一つの動きを把握できない。速すぎる。

なんか、アクションを「見せる」のって難しいなぁと思いました。
ルパパト1話の、ルパンチームがカジノに突入して大乱戦になるとこのカメラワークとか本当に凄かったし、戦隊とかライダーは「それぞれの動き」を割としっかり楽しませてくれる「絵作り」なので、あれに慣れてるとなんかこう、「絵的に物足りない」感じがしてしまった……。

映画『刀剣乱舞』のアクションはすんごいわくわくしたんだけど、チャンバラと銃撃戦ではまた全然違うもんな。銃撃戦に萌えないだけかも……。

乱戦シーンは何がどうなってるのかよくわかんなかったから、その前の「建物の隙間を壁に手足突っ張って軽々登っていく」の方が強く印象に残ってる(^^;)
岡田くんならあっさりSASUKE完全制覇できるじゃん!と。
身体能力おかしいよね。
てか「引き」の画像で後ろ姿で、しかも「ファブル」として活動する時は目出し帽かぶって目しか見えない状態で、岡田くん本人が壁登らなくてもいいようなもんなのに、たぶんきっと、「岡田くんが一番軽々登れる」ぐらいのめちゃくちゃさなのでは。

「普通の青年」として歩いてる時でもガタイがいいし目つき鋭いし「この人ほんとにジャニーズなのか」感すごい。格好いい。

それでいて超猫舌リアクションとか、ジャッカル富岡のすべりネタに一拍遅れて爆笑するのとか、アクションじゃないところのお芝居もさすがでなー。
現地民のはずの人達より東京から来た設定の岡田くんのが大阪弁うまいし(笑)。

ジャッカル富岡役の宮川大輔氏と世紀のプレイボーイ役のオリラジ藤森氏の適材適所感。

何よりヤスケンさんの弟分、小島役の柳楽くんが!
適材すぎて!!!
キレッキレの狂犬チンピラっぷりたまらん。

いいよねぇ。ほんといいわ、あのギラギラした目。頭おかしい感が最高。

小島と「中学生の喧嘩」をする砂川役向井くんも悪くはなかったけど、柳楽くんに比べるとだいぶお育ちが良さそうな感じで。
公式サイトのキャラ紹介に「インテリ専務」って書いてあるからそこも含めてぴったりではあるんだろうけど、柳楽くんがヤバすぎるので凄みが足りないと思ってしまう。

ホントに柳楽くん良かったし、ヤスケンさんも良かった。やっぱりヤスケンさんはお菓子屋さん(『なつぞら』での役柄)よりスーツヤクザがしっくり来るなぁ。
アキラに「命って何だ」と詰め寄るところも、柳楽くんとの最後のやりとりのところも良かった。ドラマとしてはむしろこの二人の関係を軸に見てしまったぐらい。

ファブルの育ての親にして絶対的ボスの佐藤浩市もさすがだったし、ファブルの少年時代を演じた子も可愛かった(でもどっちかって言うと向井くんに育ちそうな顔だった)。

ファブルの仮の妹ヨウコ役は木村文乃さんで……この人が木村文乃なのかと。顔が覚えられないというか顔と名前が一致しないというか「最近の若い人誰が誰かわからん」と言うか(^^;)
酔っ払ってギャハハハ豪快に笑いつつミサキちゃんの顔いじったり、ヤスケンさん達に「悪気はないんですぅ」とファブルをとりなしたり、アクションはほとんどないものの「ファブルの相棒」ぽい、ただ者じゃない雰囲気があって魅力的だった。

ミサキちゃん役山本美月ちゃんは可愛かったけど大阪弁気になったわ(^^;)

あと、ファブルは家では全裸ということで。
「とにかく明るい岡田准一」というフレーズがTwitterに流れてきてたから「マジか」と思ってたんだけど、マジだった。でも予想ほど全裸シーンは多くなかった(←予想が多すぎたとも言う)。

全裸で風呂桶で寝てたりとか、全裸で椅子座って絵描いてたりとか。
なんかあった時に服着てないと大変な気がするけど、なんかあっても6秒で倒せるから無問題なのかな。感覚を研ぎ澄ませるためには全裸がいいのか…。
ガレージの隅で全裸で筋トレしてるのをヤスケンさんがじろりと見るとこ面白かった。ヤスケンさんも風呂場シーンで全裸になってたよね。だから何ってこともないけど(笑)。


全体的には楽しかったんだけど、なんかやっぱりアクションを見足りない気がしてしまったので帰宅後ドラマ『SP』のDVD(テレビから録画した画質超悪いやつ)を引っ張り出して1話から視聴中。
2007年の11月から2008年の1月にかけて放送されたもの……つまりもう12年前!
岡田くんも堤さんも若い。そして神尾さんがまだドクター真木じゃない!!(そこ)

必ずしもアクションてんこ盛りじゃないけど、相手を殺すのではなく制圧するSPアクションやっぱり好き。岡田くんほんま格好いいし物語も緊張感すごい。

久しぶりにスクリーンで岡田くん見て「いかつくなったなぁ」としみじみしたけど、このいかつく立派になった岡田くんがプロの普通で「痛いふり」とかしてるの楽しかった。
岡田くんすごい。

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