昨年『パガド』を見に行くはずだったのが公演中止になり、予定されていた『宝塚110年の恋のうた』『FINAL FANTASY XVI』も見合わせになって、ようやく特別公演としてショーのみが上演された宙組公演。
宝塚大劇場での上演はたったの10日間ほどということもあり、チケットの購入ははなから諦め、千秋楽ライブ配信を楽しみました。

とにかく宙組生が舞台に立てて良かったなぁと思うし、宙組ファンの皆さんにはたまらなかったろうな、と思います。特に下級生の子たちはせっかく宝塚に入ったのに舞台に立てない日が続いて――この先どうなるかもわからなくて、しんどかったろうなぁと。

宙組さんを観るのは2018年の『白鷺の城』以来で、芹香さん、春乃さん、桜木さん以外は誰が誰やら、だったのですが、これまで宝塚を彩ってきた名曲が次から次へと流れるショー、大変楽しかったです。
むしろこういうのをもっとやってくれ、みたいなw
110周年ですものねぇ。
こないだ月組さんの『Grande TAKARAZUKA 110!』もとても良かったけど、名曲メドレーではなかったし。

「Le Grand Escalier~ル・グラン・エスカリエ~」というのは「大階段」のことだそうで、幕開きはトリコロールの大階段。「モン・パリ」に始まり、「サ・セ・パリ」などお馴染みのシャンソンメドレー。
娘役さん3人で「エスカイヤ・ガールズ」、男役さんが「夜霧のモンマルトル」…で、その次のタイトルわかんない曲を歌った男役さんがうまかったんだけど、瑠風輝さんだったっぽい。

探検家っぽい衣装の芹香さんが「夢人」を歌って、ジャングルぽい場面(「ぽいぽい」ばかりで申し訳ないけど、手元にプログラムがないので断言できない)。蛇の人が良かったし、ラフレシアみたいな花から出てくる娘役さんもきれいだった。蛇の人は鷹翔千空さんかな? 格好良かった。

続く中詰めは黄色い衣装でラテンナンバー。『ノバ・ボサ・ノバ』の「ソル・エ・マル」。芹香さんが登場して「シナーマン」が来る!と思ったら来なかった。さわりだけ。あああ、「シナーマン」やってほしかったなぁ。
シメさん(紫苑ゆう)が昔『ベルばら』フィナーレで歌った曲とか「幸福を売る人」とか、盛り上がる~~~♪

次はスペイン、闘牛士モチーフの場面。『哀しみのコルドバ』から「エル・アモール」と「コルドバの光と影」。どちらも素敵な曲ですよねぇ~、ついヤンさん(安寿ミラ)の歌声が頭の中に流れてきてしまいますけれども。

スペインのあとはアメリカ、マンハッタンへ。
『マンハッタン不夜城』から「Welcome to Manhattan」を確か芹香さんが歌唱。『マンハッタン不夜城』ってノンちゃん(久世星佳)のお披露目公演の時のショーだけど……何も覚えていない!!!!!(笑) マニアックなとこ持ってきたなぁ、と思ってしまいました。
『ゴールデン・デイズ』のところはアカペラが素敵だった。『ゴールデン・デイズ』はユキちゃん(高嶺ふぶき)のサヨナラ公演の時のショー。齋藤先生、細かいとこ持って来るわ~、さすがやわ~。

ラインダンスは「フォーエバー宝塚」

そしてフィナーレの幕開きは芹香さんの「愛の旅立ち」。どうしてもシメさんのお声で再生されてしまう名曲。峰ちゃん追悼コンサートのタイトルにもなった曲ですよねぇ。芹香さんのお歌も良かったです。

「セ・マニフィーク」(これは脳内に鳳蘭さんの歌声が)などあった後に芹香さんと春乃さんのデュエットダンス。春乃さんは笑顔がキュートで溌剌とした雰囲気の娘役さんですね。デュエットダンス素敵でした。

グランドフィナーレの階段降りは歴代ショーの主題歌メドレーというこれまた楽しい構成。『ル・ポアゾン』も出てきた~、好き♥
銀橋パレードは「おお宝塚」「タカラジェンヌに栄光あれ」「フォーエバー宝塚」など。
芹香さん、春乃さん、桜木さんの真紅の衣装も良かったなぁ。急遽制作された作品で、舞台装置は簡素な感じだったけど、衣装はなかなか良かった。
出演者はもちろん、制作スタッフもきっと大変でしたよね……。齋藤先生はじめ、皆さん本当にありがとうございました。
1時間20分の「THE・宝塚」、堪能いたしました♪