ある日Yahoo!メールを開くと、Yahoo!ショッピング1,000円ギフト券が届いていました。
Yahoo!ショッピングなんか全然使ったことないし、PayPayも使ってないし、ただYahoo!メールを使っているだけなのに、何?詐欺??
と思ったけど本当に1,000円分使えるみたいだったので、「それなら電書でも買うかぁ」とまずebookjapanを開きました。忘れてたけどこれYahoo!系列だった、ごくたまに使ってた。
今どき本は1,000円では買えなかったりするんだけど、久しぶりにログインしたら「半額クーポン」も表示されたし、ずっと気になってたけど読んでなかったひかわきょうこさんの『魔法にかかった新学期』を物色。
なんと電書より紙の方が安くて、紙で読む方が断然好きなので、Yahoo!ショッピング内bookfanプレミアムで1~3巻を買いました。bookfanプレミアム、ゆうメールなので注文してから届くまでに5日ほどかかったけど、1冊からでも送料無料。ありがたい。
Yahoo!ショッピングを初めて使ったことで700ポイント付与されたけど、PayPayと連携しないと使えない、PayPayなんか絶対インストールしないぞ!という強い意志のもと、残りの4巻と5巻はリアル書店で普通に買いました。
というわけで、『魔法にかかった新学期』、前半がメロディ誌に2017年から2018年、後半が2019年~2022年にかけて連載された作品です。第1話が発表されたのはもう10年近く前ということになりますね。
ヒロインの琴美(※以下琴ちゃん)は父親の転勤でとある街に引っ越してきます。そこは「霊的に良くない土地」で、微妙に霊感のある琴ちゃん一家もなんとな~く嫌な「気」を感じます。で、琴ちゃん、3年生の新学期からその土地にある高校に転校するわけですが、なんとそこには彼女の思い出の幼なじみ「まーくん」が、新任の先生として赴任してきていました。
お隣に住んでいた5歳上の男の子、まーくん。引っ込み思案の琴ちゃんにとって、「そのままでいいじゃん」と言ってくれたまーくんは特別な存在だったのだけど、とある不幸により、彼は急に引っ越してしまう。以来7年、琴ちゃんはずーっとまーくんに会いたいと思って過ごしてきたんですね。
それがこんなところで!
先生と生徒で!!
きゃー!!!
でもなかなか話しかけられないし、若いイケメン新任教師、他の女子に追いかけられて「彼女いるの~?」なんて言われてるし、まーくん「いるよ」って答えてるし。
……でも二人の距離は校舎に出現した謎の怪異によって一気に縮まるのです。
実はまーくんも霊感強くて「視える」人。そしてまーくんと琴ちゃんの他にも3人、宇野くん、円城くん、押方さんという生徒が校舎に生み出された謎の時空間に閉じこめられてしまうのです。
5人全員がガチャガチャで引き当てたはにわのミニフィギュアを持っていて、実はそのはにわ、本来ガチャガチャには入っていないはずの、「ヲシテ文字」付きの「動くはにわ」だったのです。
日本史の先生であるまーくんの知識を手掛かりに「ヲシテ文字」の謎を解き明かし、はにわの力を借りて5人は怪異を封印する――!
というのが前半(1~2巻)のお話。3巻に収録されてる40周年記念エッセイの中でひかわさんが、「このお話はガチガチの設定が先」で、「ガチガチはかえって良くないなぁと思った」と書いておられるとおり、前半はちょっと無理くりな感じがします。「こういうことをしたいからキャラにこうさせる」という感じで。
はにわの動きも可愛いし、「ヲシテ文字」と宇宙物理学(?)の解釈とか面白いけど、何かちょっと物足りない。
その点3巻からの後半のお話は「お、どうなるの?」とハラハラさせてくれて面白かったです。2巻の最後で祓われたはずの怪異、でも松尾という性根の悪い先生が「悪霊」の増幅器になり、そいつが泣きついた悪い霊能者たちと5人が対決する羽目に。
「悪い」と言っても完全な悪人じゃないところがさすがひかわさん(とはいえ松尾先生はかなりのワルだった)。
琴ちゃんとまーくんのカップルより、宇野くんと押方さんのカップルが私は好みだったなぁ。あとオカルト部の吉田さん。円城くんがオカルト部部長で、吉田さんは後輩部員なんですが、彼女の頑張りが最後「はにわ」達にも認められて、ほんとに嬉しかった。琴ちゃんたち5人の事情を知りながら、「私がいるとはにわが自由に動けませんよね」と自分からサッと外に出たり目をつぶったり。すごく健気で気が利いて、しっかりしてる。私だったら一人「はみご」で、先輩達5人と一緒に行動できないの、すぐ拗ねちゃうと思うのに、吉田さんは「はにわ戦隊」のアシスタントとしてしっかり「基地(部室)を守る」。偉すぎる。
「ヲシテ文字」と、ヲシテ文字で書かれたヲシテ文献については「偽書」という評価が一般的なようですが、ひかわ先生の解釈は興味深かったし、たとえそれを編み出した人が古代人じゃなくても、文字体系を考えてそれで「歴史書」のようなものを書いてしまうって、面白いですよね。
『お伽もよう綾にしき』では阿字観とフラクタル図形を結びつけてらしたし、ひかわ先生、宇宙について考えるのがお好きっぽい。
久しぶりにひかわ先生の描くキャラクターに触れて、『荒野の天使ども』や『千津美と藤臣くん』シリーズなんかも読み返したくなりました。おじゃる様にもまた会いたい。
10月からは『彼方から』のアニメも始まります。今さら!?と驚きましたが、どんな感じになるのか……楽しみです。
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