※多少ネタバレあります! これから見に行かれる方はご注意を!!


先週の『コナン』に引き続き、またまた映画鑑賞。

特に映画好きではない、場合によっては「この1年で映画館行ったのは『ポケモン』だけ」ということもある私が、1週間で2回も映画館に行っちゃった。

見たかったんだよね~、この『レイン・フォール』

ケーブルテレビのガイドブックに椎名桔平さんのインタビューが載ってて。内容も面白そうだし、椎名さんかっこいいし。

こないだの土曜日25日に公開になったばかりなのに、最寄りの映画館では明後日には「夕方以降のみの上映」になってしまう。

なんでや~~~~~。

夕方とか夜とかは、主婦はなかなか出られないのよ~~~~~。

午前中の上映があるのは明日までということで、『コナン』から1週間経たずの鑑賞となったわけです。

前置きが長くなりました。

椎名桔平さんが演じるのは米軍特殊部隊くずれの凄腕の殺し屋レイン。とある官僚を殺害する依頼を受けたことから、逆に追われる立場となり、官僚の娘みどりとともに監視カメラの張り巡らされた東京の街を逃げ回る……。

という、サスペンス・アクション。

非常に緊迫した映画なのに……お客さんの出入りが。

同じ列におじいさんがいたんだけど、「まだ始まらないのか!」「今何時だ?」「予告ばっかりやないか」と最初からぶつぶつ。

まぁ、確かに予告、長かったけど。

おまけに2度、私の前を通ってトイレに。

他にも、途中から入ってきた人。もう暗くなってて指定席の番号が分からずうろうろして、私の隣に座ったあげく、どうもスクリーンを間違えたようでまた出て行く……私の前を通って。

ああ、もう、興ざめや~~~~。

でも我慢したよ。がんばって映画に集中した。

面白かったから、なんとか集中できた。

心理戦というか頭脳戦というか、追いつめる者と追われる者との静かな戦いがなんともね。もちろん時々アクションもあって、追っ手をあっさり片付けちゃうレイン=椎名さんがかっこいいんだぁ。

椎名さんって、映画の『アンフェア』の時も特殊部隊員みたいな役やってたよね。テロリストで。

あの時も、「この人かっこいいなぁ」って思ったんだけど。

私の目に狂いはなかった(笑)。

ハセキョー演じる官僚の娘みどりは色んな組織から命を狙われる羽目になるんだけど、こんなかっこいい殺し屋さんが「助けが必要だと思ってな」って言って守ってくれるんだったら、私もちょっと危険な目に遭ってみたい(爆)。

二人の行方を追う監視カメラ。「それらをかいくぐるためには」ってレインがみどりに指南する。もし自分が何かの事件に巻き込まれて、こんなふうに監視カメラで見張られてるとしたら、すごい怖いよなぁ。

映画では追う方がCIAで、日本政府だか警察だかはあっさり全監視カメラの映像を提供してしまう。

犯罪の防止や摘発に役立つのかもしれないけど、こーゆー使い方を見せられるとやっぱり怖い代物に思える。

それに、映画の中で「官僚の汚職をネタにアメリカが日本に圧力をかける」って話が出てくるんだけど。

もしホントにアメリカが「米買え!車買え!!もっと買え!!!」って言ってきて、それを受け入れなきゃならない理由が「表沙汰にできない官僚の汚職や癒着」だったりしたら。

冗談じゃないよなぁ。

レインとみどりは、まぁこういった場合のお約束で互いに惹かれ合う。でもレインはみどりに手を出さないし、最後の別れ方も実になんとも、お洒落だった。

事件そのものに対するレインの決着の付け方もすごくいかしてたし、ラストシーンがね。

「I'm John Rain」でばしっと決めて終わるの。

次の依頼を受けて、ニューヨークだかどこだかの、ごっつい男達がひしめく秘密のバーみたいなとこに入っていって、男達から「中華料理は頼んでない」とか「何しに来た?新入りの男娼か?」とか言われる中、「何者だ?」って訊かれて「I'm John Rain」。

かーっ、たまらん。

レイン役に椎名さんを選んだ人、ほんと、お目が高い。

しかし、椎名さんというかレインだって、決して華奢な優男じゃないのに、あーゆー場面で「男娼か?」ってゆーひやかしが飛ぶのね(笑)。確かに周りはごつくてヤばそうなヤローばっかで、男女問わず迷い込んできた羊はヤられちゃいそうな場所だったけど。

原作のレインシリーズは6作目まで出ているらしい。

続編も作ってほしいなぁ。椎名さんのレイン、もっと見たい。

あと、日本の刑事役で柄本明さんが出てて、さすがの名演。風采の上がらない下っ端刑事に見えて、頭もキレれば気概もある。いい役なんだよな、またこれが。

みどりの父親の官僚役は、「ブラッディ・マンディ」にも出てた中原丈雄さん。あと、清水美沙さんがCIA側で出てたんだけど、途中まで清水さんだって全然気づかなかった。レインもバーでチャイニーズだと思われてたけど、私も途中までチャイニーズ系のアメリカ人なのかな?とか思ってた、清水さん……。ははは。


『レイン・フォール』始まる前に、「スター・トレック」とか「ターミネーター4」とか「トランスフォーマー」とか、派手な作品の予告がいっぱい流れて、まぁあーゆード派手なドンパチ系アクションも嫌いではないんだけど、やっぱり私は『レイン・フォール』みたいな、サスペンスフルで粋な、人間が自分の肉体で闘ってるアクション物の方が好きだな。

凄腕の殺し屋でありながら決して「根っからの悪人」ではなく、男前なレイン。

女子はこーゆー設定に弱いよ!(笑)