※以下ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意ください!




はい、2018年も観てまいりました。と言っても見に行ったの12月24日で、もうだいぶ日が経ってしまいました。なので以下、記憶違いも多いと思いますがご容赦を。引用セリフもうろ覚え、正確ではないことを先にお断りしておきます。

2017年の平ジェネFINALは年内に2回観られるぐらいのスケジュールだったけど、今回は12月22日公開で2回観るどころか1回観るだけでもなかなか厳しい。お子たちは楽しい冬休みだけどおばさんは年末進行、大掃除が忙しいんだぜ……。

しかも3連休初日の公開ということで、パンフレットが売り切れてるのは想定内として、入場者プレゼントすらもらえなかった!! なんてこった!!!!!

今年は歴代ライダーのマグネットコレクションということで、例年以上に楽しみにしていたのに……うう。24日の朝の回でなくなったらしいです。近くにいた親子連れがそう話してました。

朝ははずせない用事があったので午後回だったんですよねぇ。元日から入場者プレゼント第2弾が配布されるそうですけど、全国20万セットとか、また三が日でなくなるよねぇ。おばさん三が日無理だし。

うん、まぁ、2回も観たいか、って話もある(^^;)

去年の「うわぁぁぁぁぁぁ、アンクちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」に比べたらだいぶテンション低いです。
(去年の映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』の感想はこちら。しかしあれですね。「FINAL」で終わりかと思いきや「FOREVER」って、「さらば宇宙戦艦ヤマト」の次に「ヤマトよ永遠に」が来たみたいな「ええっ…」感ですよね。来年は「平ジェネリターンズ」でその次は「まだまだ平ジェネ」かしら)

とはいえもちろん楽しめました。
うん、私はこれ、戦兎くんのための映画のように感じたなぁ。

物語は、一人の赤ん坊の写真から始まります。歴代平成仮面ライダーのフィギュアやキャラクターショーと一緒に写った男の子の写真。平成ライダーとともに成長していった男の子の記録。

そしてまずジオウパート。級友たちと話しながら歩くソウゴ君。「こないだの模試どうだった?」と聞かれ、「もちろんA判定さ」と答えるソウゴ君。「さすがだなぁ」と返す友だち。

あれ?
A判定?

賢明な視聴者ならすぐに、「何かおかしい」と感じますよね。テレビシリーズ本編の冒頭で、「王様になるんだから試験なんて」というふうに答えていたソウゴ君がどうして?

続いて現れたダイマジーンに驚き、逃げ回るソウゴ君。ダイマジーンの中のツクヨミとゲイツは「どうして逃げるの!?」と戸惑いながら追いかけます。

敵が現れ変身することで、「そうだ、どうして忘れてたんだろう。俺、仮面ライダーだった」とソウゴ君はいつものソウゴ君に戻るんですが、今度はツクヨミの記憶が消えてしまう。

未来人であることもライダーのことも忘れ、制服を着てごく普通の女子高生として過ごすツクヨミちゃん、可愛いです。友だちと「常磐は頭いいけど性格悪いし~、明光院は…」などと品定めしたり。ゲイツ君のことなんて言ってたんだっけ。

そのゲイツ君、ツクヨミちゃんに近づく男子をソウゴ君が「付き合ってるのかな?」と言ったとたん、「付き合ってるだとぉ!?」と激しく反応。うぷぷ。やっぱゲイツ君、ツクヨミのこと好きなのかな? 未来で二人はどういう関係なんだっけ?

友だちとお茶しに行くツクヨミちゃんを追いかけていくと、そこは「クジゴジ堂」ならぬ「モジモジ堂」。完全にカフェになっています。

なのでおじさん(生瀬さん)も同じ人に見えて違う人。ゲイツ君が「俺だよ!」と言っても「(カフェ)オレね」としか取り合ってくれません。この「だから俺だって!」「はいはい、オレね」を繰り返すやりとり、後ろの席のちっちゃい子も笑ってました。フフ。

一方ソウゴ君はツクヨミと「もしかして付き合ってる?」と思われた男の子の後をつけていって……。

この男の子アタルが事件の鍵を握っているのですが、その話へ行く前にビルドパートの方。

ジオウパートではソウゴ君やツクヨミが記憶をなくしていましたが、ビルドパートでは逆に「みんなに記憶がある」

そう、テレビ本編で「スカイウォールのない世界」へと歴史を変えてしまった戦兎、新しい世界では万丈以外誰も彼のことを知らず、ライダーシステムも発明されず、カズミンもみーたんもヒゲんと君も、別の人生を送っている。

はずなのに。

謎の敵と一緒に戦おうとしてくれるカズミンとヒゲんと君。みーたんも「どこにいたのよ万丈!心配してたんだから!」と。

え? みんな記憶戻った???

と思いきや、ヒゲんと君とみーたんはあっさり「何も知らない」状態へ逆戻り。一体どうなっているのか。

スカイウォールがないことを確認する戦兎。「俺たちだけ世界から置いてきぼりをくったはず」という万丈の言葉に「まさか世界の方が……?」と。

そう、実は。

この世界は「アタルの妄想世界」らしいのです。

ジオウやビルドが戦っているのを見て「おおーっ!」と感激していたアタル。ツクヨミと付き合っていたわけでも告白しに来たのでもなく、「ジオウのツクヨミだよね!?」と握手しに来た彼。

イマジン・フータロスにアタルが「仮面ライダーに会いたい」と願ったせいで実現している「夢の世界」。アタルにとって「仮面ライダーはテレビの中の虚構のヒーロー」。私たち視聴者と同じ立場の人間なのです。

だからアタルはカズミンに向かって、「ビルドのカズミだよね? キバの音也だったらレアだけど」なんて言ったりする。

なんというメタ発言!!!

カズミンは「は? ビルドのカズミ? 俺はグリスだよ」と答えるわけですが、視聴者にとっては「『仮面ライダービルド』という作品のカズミ」という当たり前の表現が、作品世界の“中の人”であるカズミンには「ビルドに変身するカズミ」と理解される、というのが面白い。

ニホンゴムズカシイネー。

で、謎の敵(アナザーWやアナザー電王)に追いかけられている少年シンゴをソウゴ君も戦兎も助けようとしていたのですが、シンゴはなぜかその幼さ(7歳らしい)にも関わらず仮面ライダークウガを知っていて、「明日からクウガが始まる」なんて言っている。

一方でスマホを知らず「何これ!」と驚くシンゴ。

はい、賢明な視聴者なら「あー、シンゴは過去から飛ばされてきたんだな」と予想するわけですが。

案の定、実はアタルの行方不明の兄の名前がシンゴなんですよね。アタルが生まれる前日、当時7歳だった兄シンゴが失踪し、両親はずっと兄のことばかり。それでアタルは「虚構のヒーロー」仮面ライダーに熱中し、「いつか仮面ライダーが兄を見つけてくれる。そして自分のこのつらい現実も救ってくれる」というふうに願っていた。

……これ、考えたらかなりキツい設定ですよね。二人目の子どもの誕生を喜ぶはずが、一人目の子どもを失う羽目になって……。親にとっても、残されたアタルにとっても非常につらい。「死んでしまう」のもつらいけど、「もしかして生きているのでは?」という中途半端な希望があるだけによけい。乳飲み子のアタルを抱えながら、両親は必死で「上の子」の行方を捜していただろうからなぁ。

アタルの家の玄関には「いなくなった当時7歳のシンゴと両親が写っている写真」が飾ってあって、それを見た戦兎は「事の次第」を理解するんですが、しかし同じくシンゴを間近に見て、しかもなぜかその7歳の少年が「アタルには手を出すな!」と自分を守ってくれようとするという不可解な出来事に遭遇しても、アタル自身はシンゴが兄だと気づかないっていうのはどうなの?

そりゃあ、タイムスリップなんか一般視聴者の世界ではそうそう起こることじゃないから、まさか目の前の少年が「失踪した兄」だなんて思わないでしょうけど、でも「あれ?どこかで見たような…」ぐらいは思ってもいいような。

自分を守ろうとしてアナザーW達に連れ去られてしまった少年。「でもこの世界は僕の夢の世界だから」とアタルは戦兎とソウゴ君に説明する。「だから心配しなくてもいい」と。

「仮面ライダーは虚構のヒーロー」と言われ、ショックを受けるソウゴ君。「俺たち、本当は存在しないの…?」

ここで!

戦兎くんが!!!

「桐生戦兎はもともと存在しない人間だった。俺は作られたヒーローだったんだ。夢でも現実でも、関係ないんじゃないか?」

うぉぉ、ここであの設定が生きてくるとは。てか、この設定を見事に生かしてくるとは。

戦兎くんが言うとすごく重いもの。「ライダーなんか本当はいないんだ」って言われて、でも戦兎くん自身が「本当はいない人間」だった。ヒーローを演じるため、利用されるため、悪い奴に作られた存在。

それでも。

自分の信じる正義のために戦って、悪を倒して、守りたい人たちのために世界を作りかえた。その新しい世界に、自分の居場所がないことも覚悟のうえで。

改めて、すごいよねぇ。

ツクヨミだけでなくゲイツ君も制服で受験勉強にいそしんだり、おじさんもすっかりカフェの店長さんで、ソウゴ君が「どうしよう、みんな知らない人になっちゃった!」って言うシーンがあるんだけど、戦兎くんにとってはこの先一生「みんな知らない人のまま」なんだよ。誰も自分のことを覚えていない、大切な人たちはみんな、「桐生戦兎のいない世界」を生きてる

しかもそれが、自分の選んだこと。

はぁー、きっつ!

ラストで「誰か一人の記憶の中にでもいられれば、それでいい」って戦兎くんが言って、くしゃみする万丈のカットが入るんだけど、万丈がいてくれるから、戦兎くん、これからも生きていけるんだなぁ。逆に言うと、もしもいなかったらどうなってたんだよって思うけど。

愛だよね

途中、今回の敵キャラ・タイムジャッカーのティードに向かって「こいつバカだからそんな理屈わかんなくて、世界を変えたはずなのにこいつだけ残った」って戦兎くんが万丈を評するシーンもあって、もう愛としか

ティードは歴史に干渉して「仮面ライダーのいない世界」を作って、だから戦兎たちに向かって「どうしておまえら存在してんだよ!消したはずなのに」ってわめく。で、「世界は理屈じゃない」「バカだから理屈わかんなくて云々」。

愛は理屈じゃないもんね(しみじみ)。

記憶改変、歴史改変、「仮面ライダーがいない(もしくは「ライダーが悪」)」っていうのはこれまでにも色々使われてきたネタだけど(たとえば『レッツゴー仮面ライダー』とか『仮面ライダー3号』とか)、ジオウ自体が歴史改変モノで、また、ビルド最終回で「スカイウォールがない世界」になって(これも“歴史改変”)、そのせいで「ライダーのいない世界」「戦兎・万丈以外はビルドがいた記憶を持たない世界」になっている中、どうカズミン達を出してくるか、というののうまい解決法になってるなぁ、と思いました。

単に「仮面ライダーがいない」のではなく、「テレビの中」「虚構の存在」と言ってしまうところが斬新というか、「それ言っちゃっていいの!?」なんだけど、でもアタルの世界にはフータロスというイマジンがいるんだよね。

それってつまり、アタルの世界は「電王の世界」なんじゃ。

しかもティードが「おまえらは存在しないはずなんだ!仮面ライダーを消して俺が君臨する!」みたいに言ってるってことはさ、この「アタルの妄想世界」に仮面ライダーが実在しないのは「ティードのせい」なんじゃ……???

アタルの世界ではテレビで仮面ライダーを放送しているが少なくともイマジンはいて、本来(ティーダの邪魔がなければ)現実にも仮面ライダーが存在する……。

歴史をいじるやつはタイムパラドックスとか色々辻褄がめんどくさくなるけど、そもそもティーダというタイムジャッカーが存在している時点でそれはジオウの世界という気も。

他のタイムジャッカーは出てこないけど、アナザーライダーはジオウ世界の敵キャラだもんねぇ。

ゲイツやツクヨミ、みーたんやヒゲんと君の記憶があったりなかったりするのは、フータロスがその能力で「仮面ライダーが現実に存在する世界」を作っているからで、「俺一人で全部やるのは無理」というフータロスのセリフもあったりする。

うーん。

「これはアタルの妄想世界」ということで、一旦ソウゴ君は「現実」に戻ってきたりするんですが。そして「現実のソウゴ君」のところに「現実の戦兎」が来たりするんですが。

スカイウォールのない新しい世界とジオウ世界が地続きっていうのはまぁ、ジオウ本編のビルド回でもそういう感じだったので、戦兎がソウゴを“現実に”探し出せるのもおかしくはない……のか???

けれども「アタルの妄想世界」から持ち帰ったWウォッチは現実にもちゃんと存在している。(風麺屋台のおやじさんが「翔太郎から預かってた」って言ってウォッチを渡してくれるんだよね。名前しか出てこない翔太郎…。フィリップは名前すら出てこないけどその代わりウォズさんが「星の本棚」してた。BGMもちゃんとあれ(笑)。)

そのウォッチのおかげで再び二人はあっちの世界に……ウォズまでいたけどあのウォズはもともと「妄想世界」にいたウォズなんだろうか。もともとツクヨミたちもいたし……うー、混乱!

考えたらジオウの歴史改変もすごくメタというか、「そのライダーがテレビ放映していた時間に戻る」で、ディケイドの時みたいに「ライダーそれぞれに“世界”がある」っていうのとは世界観が違うよね。一年ごとに違うライダーが活躍してて、その放映年に戻れば解決って、いかにも「ライダーをテレビで(外側から)見ている人」の発想のような。

ビルドが作りかえた新しい世界ではライダーがテレビ放送されていて、ティーダが干渉する前は現実にもライダー達が存在していて……?

こういうこと考え出すと楽しくて止まらなくなるけど、えーっとそれで唐突に良太郎が出てくるんです。

佐藤健くんの出演は公開までシークレットだったし、FOREVERにふさわしいレジェンドゲストだとは思いますが、私は断然アンクちゃん派なので。

うん、電王リアルタイムで見てないからね。思い入れはそんなにない。

だから、「良太郎っ!」というより「わー、佐藤健だぁー」だった。

ほぼ「U良太郎(ウラタロス憑依体)」だったし。(これは佐藤くん自身が「U良太郎なら今演じても見ている人に違和感がないだろうと思った」とかネット記事で言ってて納得)

最後、モモタロスが「俺たちもおまえのこと忘れるかよ、良太郎」と言った時にふっと目の色が変わって、本物の良太郎の表情になる。

それにしても。

電王チームはずるいよねぇ。モモタロス達出てきただけで「わぁー!」と盛り上がるもん。そこへ本物の良太郎まで。

リアルタイムでは見てなかったけど一応電王はビデオで見たし、電王トリロジーも見たし……。でも良太郎って本編で最後どうなったんだっけ? トリロジーやレッツゴー仮面ライダーに出てきたのは孫の幸太郎で、良太郎がどうしてるのかには言及なかったよね?

クライマックスのライダー勢揃いバトルは「20年分爆発させときました!」って感じで迫力すごかった(でも絵面は去年の方が格好良かったなぁ、全体的に)。みんなちゃんと「ライダー」でバイク乗ってる中、龍騎は龍、響鬼はなんかわかんない妖鳥みたいので出てきて、アギトと龍騎はお久しぶりのご本人のお声。

と言っても戦いの息吹(「ウッ!」とか「ハッ!」みたいの)以外のちゃんとしたセリフってそんなにはなかったけど。

ディケイドつかさ君も「だいたいわかった」ぐらいしか言ってなかった(笑)。あの複雑な歴史改変状況を一瞬でだいたいわかれるつかさ君さすが。

クレジットに名前が出てない他のライダーの声はテレビ本編からの流用だったのかな。本物の声に聞こえたけど。

歴代ライダーたち、なんか「アタルの妄想世界の一般人」たちが「仮面ライダーといえば」みたいに思いだして名前を呼んだらすぐ実体化する、って感じで、「え?それでいいの?」と(^^;)

ティードの頑張りあっさり無視。フータロスもあんなに頑張って(?)アタルを現実のライダーに会わせようとしていたのに……。

シンゴ君が良太郎と同じ、歴史改変でも記憶を左右されない「特異点」で、だからティードはシンゴ君を誘拐して、最終アナザークウガに取り込んでたんだけど、シンゴ君が中にいるはずのアナザークウガをみんな思いきり攻撃しててちょっとびっくりした。

アナザーライダーは確かに倒しても「中の人」は無事……というか倒さないと普通の人間に戻らない設定だっけ……。ジオウ本編で倒すの躊躇してたのは「中の人が死者なので普通に戻すと死んじゃう」時だけだったか。

シンゴ君を無事元の時間に返したことで、冒頭の「一人の男の子の歴代ライダーたちとの成長記録」は「二人の兄弟の成長記録」になって、ソウゴ君と戦兎くんも元の自分の世界に戻る。

うーん、でもティーダが倒されて「仮面ライダーを消した」歴史が修正されたのならその「修正された未来」がソウゴと戦兎の「現実」のはず??? それでもアタルの世界ではTVで仮面ライダーを放送していてキャラクターショーをやっているはずだけれども。

シンゴ君は「自分よりずっと大きくなっている弟」と別れる時に「18年も待たせて」とか「未来で会おう」とかとても7歳とは思えないことを言っていて、しかも途中ではアタルが「自分の弟の成長した姿」だと理解して「アタルには手を出すな!」と怪人の前に立ちはだかっている。

シンゴ君頭良すぎ&格好良すぎ……。

フータロスと手を組んで次の電王になるのは君か。

フータロス、偶然知っただけ(だよね?)のシンゴ君の失踪を防ごうとしたり、なんかすごいいいイマジンだったけど特にモモ達との絡みもなく、静かに去って行った。

で。

元の時間軸に戻ったソウゴ君と戦兎。「誰か一人の記憶の中にでもいられれば」と戦兎が言って、くしゃみする万丈が映り、ソウゴ君が「うん、俺も戦兎たちのこと、絶対忘れない!」って言う。万丈以外に「仮面ライダーとして世界を救った桐生戦兎」のことを知っている人がいない世界で、ソウゴ君が覚えていてくれるのって大きいよね。

万丈と二ケツでバイク乗ってるクレジット映像見たら、「万丈がいればそれで無問題か」とも思うけれども(笑)。

世界を救って、でもその結果生まれた新しい世界に、自分の居場所はない。
思えば剣(ブレイド)も最後“人間じゃないもの”になってさすらうしかなかったし、龍騎さんもいっぺん死んでラスト「別の時間軸」になった。電王の侑斗は変身するたび「他の人の記憶から自分の存在が消えていく」だったっけ……。

ヒーローは、平和な時には必要のない存在で、怪物を倒せるほどの力を持ったものは平時には“怪物”でしかなくて、だからヒーローは時に戦時でさえ石を投げられ、戦いが終わったらどこかへ去っていくしかない。

テレビの中のヒーローが現実にも本当にいたとしても、一般人のほとんどはそんなこと全然知らずに生きてて。

ヒーローって、つらいなぁ……。
(この辺のことはビルド最終回の感想にも書いたかもしれない。書いてないかもしれない)


というわけで私には「虚構?そもそも俺は存在しない人間なんだ」という戦兎くんのセリフが最も印象に残りました。

仮面ライダーはテレビの中、でもそれを見てる私たちだってもしかして……ね?



しかしここまで深く「二人ぼっち」の愛の世界を描いておいて、Vシネの「仮面ライダークローズ」ではみんなの記憶が戻ってしまうぽい。ええ……。