はぁ……まだ興奮が冷めやらない。
先日(2021/04/28)行われた『エリザベートTAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』'96星組バージョン、無観客ライブ配信。

お昼12時からの2時間半余り。PCをテレビに繋いで「我が青春の星組」を堪能いたしました。

ああ、もう、ほんとに。
マリコさん(麻路さき)、ノルさん(稔幸)、ブンちゃん(えまおゆう)、わたる君(湖月わたる)、タキちゃん(出雲綾)、グンちゃん(月影瞳)――あの頃の星組最高すぎる。

梅芸でのアニヴァーサリーヴァージョンのチケット取ろうと一応チャレンジもしたんですけど、まぁ一般販売とか無理ですよね。開始1分で完売してたもんね(涙)。
ライブ配信も案内されてたけど、マリコさんトートが見られる回はなくて。

諦めてた。

そしたら緊急事態宣言で東京公演が途中から中止になって、追加で無観客ライブ配信が決まり、’96星組バージョンを見られることに!!!
マジかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

観劇予定だった大劇場花組公演も中止になり、キラリュウ映画も見られなくなって、「コロナの馬鹿!政府の馬鹿っ!もう知らないっ!!!」となってたんだけど、これだけは、今回のエリザベートの件だけは。

ありがとう緊急事態宣言、と小声で言わざるをえない。

画面越しとはいえ、よもやもう一度マリコさんトートとあやちゃんシシィ、ノルさんフランツにブンちゃんルドルフを見られるとは。
OG公演等でそれぞれお姿を拝見してはいたけど、『エリザベート』で一堂に会してるのを見られるなんて。
(※2016年のガラコンでも勢揃いしたらしいけど観られなかった…)

もうプロローグでタキちゃん、ノルさん、ブンちゃん見ただけで涙出てきたもん。
そしてマリコさん!!!
少しふっくらしてるけど、でもあのトート様鬘も衣裳もよくお似合いで、あああああああああ(言葉にできない歓喜)。

2012年のガラコンでも思ったけど、「フルコスチュームver.」じゃなくても皆さんちゃんとそれっぽいお衣装なさってるし、マイクが手持ちでセットがないだけで、ほとんど「エリザベートを普通に上演してる」感じ。
オケも生演奏でねぇ。

誰もいない客席。だけど皆さん本当に熱演で。
テレビの前でいっぱい拍手してたの、届いてるといいなぁ。

マリコさんトートは昔と変わらず指先の細やかな表現、シシィやルドルフを見つめるまなざしが本当に素敵で、妖しくなまめかしく、でもシシィに拒まれる時の心の動きは「うぶ」と言っていいほどで。

はぁぁぁ、25年経っても本当にマリコさんのトート、たまらん♡

『エリザベート』の初演は雪組、一路さんのサヨナラ公演で、一路さんの歌があるからこそ上演した、みたいなところがあったと思う(実際観てみたら一路トートより花総シシィが鮮烈すぎたけど)。
雪組大劇場公演が96年の2月~3月、東京が6月。
そして星組大劇場公演が96年の11月~12月
雪組終わって割とすぐに星組公演が発表されたと思うけど、ファンが騒然としたのはもちろん、星組組子の皆さんも「無理無理無理!」となったと、今回もノルさんがカーテンコールで言ってらしたけど(笑)、ほんとにびっくりしたし、「ええっ、大丈夫なの!?」って思ったよね。

でもいざ幕が上がってみたらマリコさんトート素晴らしくて、あやちゃんのシシィも特に2幕が見事で、ファンの贔屓目があるにしても雪組版より星組版の方が感動して。
マリコさんすごい、星組さんみんなすごい、って。
(※当時書いた文章こちら。この頃はまだあっさりしたことしか書いてない…ピーガリガリでネット繋いでた時代だもんな^^;)

あやちゃん、今回も2幕でのお芝居が胸に迫ったけど、長く舞台を離れていたとは思えない歌とお芝居だったよねぇ。美貌もそのまんまだし。
最後、トートの胸に飛びこむシーンでは本当に泣いてるように見えたし、カーテンコールでは泣いちゃったし。

泣き出すあやちゃんの背にさっと両側からマリコさんとブンちゃんが手を差し伸べるのがもう~~~~~~。

ブンちゃんもふっくらしてたけど、声は変わってなくて、マリコさんとの「闇が広がる」、あああああああああああ(言葉にできない)。

カーテンコールの挨拶でブンちゃん、「エリザベートは星組のものだと思ってます!」って言ってて、あの頃の星組ファンとしてとーっても嬉しかったんだけど、ブンちゃん、新専科に追いやられて、最終的に雪組でトップになって、1公演で退団したでしょ。
あの新専科制度、今思い出してもほんと腹立つし、ブンちゃんには星組のトップになってほしかったし、その前にノルさんとブンちゃんのトップ&準トップをもっと見たかった。ノルさんアンドレとブンちゃんオスカルでの星組版『ベルばら』を俺は見たかったんだ、見たかったんだよぉぉぉぉぉ。

2年前の『ベルサイユのばら45』の時にネッシーさん、シメさん、マリコさんの三兄弟トークがあって、その時も「我が青春の星組ぃぃぃ!!!」って大興奮したんだけど、マリコさん、ノルさん、ブンちゃんのトリオもなぁぁぁ。
好き。

高身長なゴージャス星組の男役陣、その正統なる後継者(と勝手に思っている)がわたる君。

2012年のガラコンでもわたる君のルキーニ見てたので、なんか96年の星組もわたる君だった気がしてたけど、あの時はわたる君、エルマーだったのよねぇ。96年星組のルキーニはリカちゃん(紫吹淳)だった、そうだった……。

それはそうとわたる君、変わってなさすぎない!?
全然現役で大劇場立てるよね?????


きれいでキュートでスタイル抜群、変わらず素敵な上に歌とお芝居にはさらに磨きがかかってて、今回のルキーニもめちゃめちゃ良かった。
2幕の冒頭ではちゃんと「カメラの向こう」、配信で観ている私たちと目を合わせてくれるし、カーテンコールの仕切りもわたる君で。

好き。

タキちゃんのゾフィーはますます怖いし、マダム・ヴォルフの嘉月さんもすごい迫力。嘉月さんは「我が青春の月組」スターさんだけど、瀬奈じゅんさんバージョンの『エリザベート』でマダム・ヴォルフやってらしたんだなぁ。

ノルさんフランツは変わらず美しくノーブルで、優しくていい人だけど頼りにならない、良くも悪くも「良家のぼん」感がとてもフランツ(褒めてる)。

そしてそして少年ルドルフのグンちゃん。グンちゃんは花組時代から観てて……今Wiki見たらグンちゃんが出てる大劇場公演全部観てて、バウ公演もけっこう観てて、『アップル・ツリー』のイブとかすごく印象に残ってるし、雪組行ってからのボニーとか、退団公演の「愛燃える」とかすごく良かったなぁ、と眠っていた記憶が次々と。

グンちゃんも声変わってなくて、可愛く哀しいルドルフ。

なんか、私たちファンにとっても懐かしく嬉しい「我が青春のスターさん大集結」だけど、キャストの皆さんにとっては本当に「青春」だったろうから――あやちゃんがカーテンコールで泣いちゃったのも、それだけ想いが強かったんだろうな、って。
あやちゃんにとって『エリザベート』はサヨナラ公演だったし、本当に色んなプレッシャーの中で上演した星組版『エリザベート』、25年目にこんなふうに上演できて。

ブンちゃんも「29歳のあの時の気持ちが蘇って」みたいなことを言ってて、ブンちゃん当時29歳だったのか!」って思ったけど。

今回のガラ・コンサート、96星組バージョンはこの1公演だけだったわけで、無観客でも上演できて本当に良かったよなぁ。ありがとうスタッフの皆さん、キャストの皆さん。

最後、マリコさんの挨拶は「みんなが全部言ってくれたから私は一言だけ」と、「皆さん元気でいてください」。
マリコさんらしいよね。しかも言い方がなんか可愛らしいの。
マリコさんってほんと、普段はほわ~んとしたあったかい雰囲気の可愛らしい方なのに――そしてそれを活かした「好青年」の役も素敵なのに、トート閣下とかガイ(『白夜伝説』)といった、冷たく妖しい人外の役が異常にハマるんだよなぁ。

その存在感、たたずまい。

今回も舞台の端で他の人物をただ眺めて立ってるだけの姿、階段に腰かけてシシィを眺めてる姿、それがいちいち格好良くて。腰かけてる時、髪をもてあそんでるのもたまらなかった。色っぽいんだよなぁ。

宝塚のスターさんはみんなそれぞれ唯一無二の魅力を持ってるけど、中でもマリコさんの魅力は独特だと思う。

好き。

マリコさん、「また劇場に足を運んでいただける日が、マスクもなしに大声で笑ったり声援を送ったりできる日が来ます、それまで元気でいてください」って。
そんな日は来るのだろうか。ワクチンが行き届けばかなり安心にはなるけど、それでもマスクをはずせる日は……。

またいつか、我が青春の星組スターさん達が集結した舞台を観られますように。

'96星組バーションを上演してくれて、本当に本当にありがとう。
ライブ配信してくれてありがとう。観られて良かった!!!
\あの頃の星組さん万歳/


(※プログラムも残してあるけど段ボールの中で引っ張り出せず。ラガールカードで代用。こーゆーガラクタ残してるから片付かないんだよな)