雪組さん新人公演『ボー・ブランメル』、華純さんがハリエットをやるということで気になってライブ配信で観劇しました。

本公演でのデボンシァ公爵夫人が鮮烈すぎたので、なんか見てて混乱しましたね(^^;) 「あれ?公爵夫人が2人???」みたいな。ハリエット役もとても素敵だったけど、個人的に公爵夫人のキャラクターの方が好きなこともあって、なんかこう地味というか、物足りない感じが……。ハリエットってすごい難しい役だな、と改めて思ったり。

公爵夫人みたいにはっきりした「色」がないし、見せ場があるようなないようなヒロインで。

公爵夫人とハリエットが二人でいると、本公演でも新人公演でも公爵夫人の方が目立つ。白綺華さんの公爵夫人がまたバーン!として、すごい貫禄があって、いけずな笑い方もうまくて怖い(笑)。『ベルばら』新人公演のアントワネットも登場からバーン!としてて(他に表現がないのか!)お芝居も巧かったけど、あれから1年半経ってさらに漂う大ベテラン感。4月でやっと研6? ほんとに???

本公演では音彩さんがやってらしたキャロライン皇太子妃を星沢ありささん『ステップ・バイ・ミー』でバウヒロイン経験済み。あの時は地味で儚げな役だったけど、キャロラインは強めの役。第一声は音彩さん風だったし、地声っぽいキーでの歌、頑張ってた。最後、プリンスに「私と夜会へ行けばいい」とねだる場面では可愛さも出て、良かった。

プリンス役は苑利香輝さん。個性的な顔立ちの方ですよね。『ベルばら』新人公演ではベルナールで、華世さんにちょっと似てると思ったけど、だいぶ違うやーん。笑顔が良くて、瀬央さんよりもさらにコミカルなプリンスという感じがしました。

華純さんのハリエットと同じく楽しみだった華世さんのピアポント、とにかくビジュが良い! 本役のジェンキンソン、帽子かぶってて顔がよく見えなくて残念だったので、すっきり全部見えてるのが嬉しい、衣装もよく似合ってるぅ~~~。でもピアポントも難しい役だな、と思いました。華世さん、どうしても「良い人」に見えるっていうか、雰囲気可愛くて「まっすぐ育ちました!」感があって、ブランメルとは違う「根っから貴族のお坊ちゃんの育ちの良さ」は十二分に感じられるものの、ピアポントの「ワルさ」は薄かった。

とはいえピアポントが「悪い人」なのかは難しいんですよね。本公演の感想にも書いたけど、なんだかんだブランメルやハリエットのこと心配してくれてる気がして……。もっと冷酷寄りに演じても面白い気もするし、あの「友情」が嘘なのかほんとなのかの塩梅がすごい難しい役だなぁと。

ハリエットにしろピアポントにしろ、新人公演を見ると本役さんの凄さがわかるなぁ。

で。
肝心の。
ブランメル


律希奏さん!

律希さんといえば、『ベルばら』の時に急遽本公演でも代役ジェローデルを務めた方。4月でやっと研4ですよね。新公ジェローデルの時も綺麗な方だと思ったけど、プリンスに「美しい!」と言わせるだけの華があるし、台詞も歌もしっかりしてた。

ルコさん(朝香じゅん)とか望海さんを思わせる正統派2枚目なお顔立ち、声もどなたかに似てる気がした。うーん、ノルさん(稔幸)かな??? 朝美さんの「ザ・朝美絢!」な美貌やお芝居とは全然違うし、やっぱりまだまだお若くてほわんとしたところもあるんだけど、それがブランメルの不安定な感じにうまくハマっている気がしました。無理して「時代の寵児」をやってる不安定さ、脆さ、みたいな。

本公演含め3回見て、やっぱりブランメルには1㎜も共感できないし、「なんだこいつ」と思ってしまうんですけどねぇ。

『ベルばら』新公ではオスカルをやった紀城ゆりやさんが今回は一転、おどろおどろしいメイクでブランメルの父親役。幕開きいきなり見せ場だし、ここがしっかりしてないとブランメルの心情が理解できない重要な役どころ。紀城さん、声量もあって歌も良かった。オスカル様から亡霊まで、ジェンヌはほんとになんでもできないとダメなんだなぁ。

次期娘役トップの音彩さんも「ロココの夢」で出演。最後の挨拶も音彩さんでした。娘役さんは若くてトップになる方が多いので、「トップ決まってて新公にも出てる」は珍しくもないんでしょうけど、堂々とした挨拶だったなぁ。あと「ロココの夢」の衣装とメイクが映える。

音彩さんもおっしゃってたけど、「この重厚なお芝居を新公メンバーで作り上げることができて」すごいよね。改めてどの役も難しい作品だと思ったもの。


雪組さん、次の大劇場公演は『ポーの一族』! 本公演の配役はもちろん、新人公演の配役もめちゃめちゃ気になりますね。