昨日のクリスマスミニコンサート。
オルガンとリコーダーのアンサンブル。
文芸セミナリヨにはパイプオルガンがあって、最初に「オルガンとリコーダー」と聞いた時には、「え?だってリコーダーの音なんてパイプオルガンの前では消えちゃうんじゃないの?」と思ったのだけれど。

全然そんなことなかった。

最初の一曲、パイプオルガンだけの演奏で、次にリコーダーが客席から登場したんだけど、
「これがリコーダーの音!?」とびっくりするぐらいよく響く。なんというか、やわらかくて深くて澄んでて、マイクなんかないはずなのに十分な音量。

まぁそりゃ、学校でやったリコーダーとは物が違うでしょうし、演奏者の腕も段違いではありましょうが、オーボエとか、フルートとか、「オケの楽器」の音色でした。

そういえばもともと「フルート」という言葉は「リコーダー」を指していて、今のフルートは「フルート・トラヴェルソ(横吹きの笛)」と呼ばれていたんだそうです。

リコーダーのために書かれたヘンデル作曲の無伴奏曲、というのも演奏してくれました。
曲によって、大きいの小さいの使い分けて。
リコーダーも、膝が肝心か、と思ったり。
全身で吹いてる、って感じでした。

昔、学校でリコーダーを吹いてる時も、「上向かなきゃ出ない音」とか、逆に「下向かなきゃ出ない音」とかあったよなぁ、と思い出したり。

パイプオルガンとは別にポルタティーフオルガンという持ち運びのできる小さなオルガンもお目見得。とても珍しい楽器らしい。
何本かパイプが並んでいて、鍵盤があって、空気を送るふいごがパイプの背後についている。

終演後、ロビーで触らせてもらった。
とても軽い木の鍵盤。音階は2オクターブぐらいかな。
ロビーでは、リコーダーの2本同時吹き、というのも披露してもらって。

1時間の公演と開演前、終演後のロビーでのミニ演奏がついて、一人500円!!なんてお得な……。

「パイプオルガンの演奏で『きよしこの夜』を歌うことなんてまずないですから、皆さんしっかり声出してくださいね」と公演の最後はみんなで斉唱。

至福。

夜はこの間の手作りキャンドルの灯りのもと、家族7人でケーキをいただきました。
ローソクの光は……眠気を誘う……。

素敵なイブでした。