Gacktさんが悪魔マルタザールの吹き替えをやっている映画、『アーサーとミニモイの不思議な国』、見に行ってきました。
面白かったです♪
Gacktさんの出演がなくても、楽しい映画でした。
監督、リュック・ベッソンやもんねぇ。……って、『レオン』しか見たことないけど……。

あらすじ等は公式サイトを見ていただければわかることなので詳しく書きませんが、わかりやすく肩の凝らないファンタジーで、子ども連れで安心して楽しめるなぁ、という感じでした(タカトシの「欧米か!?」もあるし)。
2時間弱の上映時間、あっという間。
アーサー役の男の子は可愛いし、おばあちゃん役のミア・ファロウは「おばあちゃん!?若っ!!」と思ってしまったし、そのおばあちゃんが急にいなくなったアーサーを心配する描写がなんともねぇ。
「大丈夫だよ!すぐそこの庭にいるんだから!!」と励ましてあげたくなりました。

「世界を救う」という大上段に構えたファンタジーではなく、「宝を見つけないと立ち退かされちゃう」という切羽詰まった身近なファンタジーであるところが良いです。
身近だからこそがんばれる。
「僕がなんとかするから!」
まだ10歳なのにねぇ。偉いねぇ。

ミニモイ族の国は、アニメです。
なかなか可愛いです。
最後、クレジットのところで実写の人達(おばあちゃんとか)もミニモイ族の耳で3頭身で出てきます。監督までミニモイです。お茶目です。

悪魔マルタザールも悪い奴なんだけどお茶目で、憎めない。
そーゆー風に演じた、とGacktさんが言ってます(シネマカフェのインタビュー)。
「わかっちゃいるけどやめられない」とか、こーゆー吹き替えでもなかったら絶対Gacktさんの口からは出てこないだろう、というセリフが聞けて面白いです。
もともと音楽自体が演劇的な人ですが(生き方自体が演劇的か?)、ほんまうまいな〜、と思う。
声優でも十分やっていけるよね。
顔が出ないのはもったいなすぎるけど(笑)。

アフレコ風景、公式サイトで見られます。

主人公が「アーサー」で、ミニモイ族の世界には「七つの国」があって、誰も抜けない「魔法の剣」をアーサーが引き抜く……なるほど「アーサー王」なのか。
アーサーがストローで畑の水やり装置を作って、おばあちゃんが「それはおじいちゃんの発明じゃなくてローマ人の発明よ。高架水道って言うの」と説明するところに受けてしまいました。
この間『すべての道はローマに通ず』を読んだばかりです。
ローマ人の水道技術はすごいです。
アーサーは「ローマ人ってどこの部族?」などと訊きます。
「とても古い部族よ。族長はシーザーって言うの」とおばあちゃん。
「シーザー?サラダみたいだね」

別にどうってことない会話かもしれませんが、受けました。

字幕版ではマルタザールの声はデヴィッド・ボウイで王女セレニアはマドンナがやってます。
それも聞いてみたいな。