先日、『世界に影響を与えた100冊の本&文書をリスト化するとこんな感じ』というページを目にしまして。

見事に読んだことない本ばっかり。

一九八四年』『イリアス』『戦争と平和』ぐらいじゃないかな、読んだことあるの。『純粋理性批判』は1巻で挫折しちゃいましたし(涙)。

子どもの頃からそれなりに「読書家」やってきたつもりだけど、世の中には読んでいないものばかりですよねぇ。ここには挙がっていないけど、北欧神話とかギルガメシュ神話とかもまだちゃんと読んだことがない。

一体私は何を読んできたのかなぁ、と思って、「ひゅうがを作った100冊」とかリストアップしようかと思いついたんですけど、いざ数えようとすると100冊も思い浮かばない。

シリーズ物は1作品として数えるし、橋本治さんとか大好きで読んでる作家さんのものは代表作(私の中での)を数冊挙げるだけでいいでしょうし……。

このblogの「タイプリスト:ひゅうがの本棚」だけでも340冊登録されているんですけどね。5年半くらいで340冊。年60冊くらい? 月に5冊で「マンガも含む」だから決して多くはない。

10歳くらいから年60冊読んでたとすると2000冊ぐらい読んでる勘定になりますが……。

で。

とりあえず、blog開始以前に読んで好きだった作品、読んだことを覚えているぐらい印象の強かった作品を少し挙げてみようかと思います。

まずは小学生の頃。

あまりに昔のことゆえ正直思い出すのが大変ですが、たびたび言及しているように、我が家には講談社の少年少女世界文学全集全50巻が鎮座していました。近所に図書館ができる小学5年生までは、この全集と学校の図書室の本が読書のメインだったと思われます。

なのでその全集に入っていた作品から挙げていってみましょう。

1.『小公子』/バーネット



『小公女』は最初の数ページで挫折して、未だ読んだことのない私ですが、『小公子』は大好きでした。男の子が主人公な方がすんなり物語に入り込める性格だったのかもしれません。

私と同じく本好きだった父も「『小公子』いいやろ」と言っていて、感想を話し合ったことが懐かしく思い出されます。父の本棚は吉川英治全集など歴史小説が多く、あまり私の趣味ではなかったので「同じ本を読んで感想を言い合う」ということはまずほとんどなかったので、『小公子』はその意味でとても印象深い作品です。

読み返してみたいな、と思ったのですが、大人向けの訳書は出ていないのですかねぇ。「完訳」と銘打たれているのはこの偕成社文庫版だけかしら。

(2018年に読み返しました。感想記事こちら


2.『十五少年漂流記』/ヴェルヌ

詳しくは2011年に読み返した時の記事に譲りますが、これもすごく好きで、『ロビンソン・クルーソー』や『スイスのロビンソン』といった漂流物を続けて読むきっかけになりました。

『スイスのロビンソン』はアニメ「ふしぎな島のフローネ」の原作であり、非常に面白かった印象があるのですが……どうも今これを読もうと思うと図書館か中古で探すしかないようです。なんということだ。


3.『クオレ』/アミーチス



『母をたずねて三千里』の原作が収められている作品として有名ですが、全体としては「エンリコ少年の学校生活を綴った日記」で、『三千里』の部分は「先生が語ってくれたお話」として挿入されるエピソードの一つです。

日記の部分もとても良かった印象があって、自分の子どもにも読ませたいと思って図書館で探したら古いボロボロの版しかなくてがっかりした覚えが……。

「世界の名作」っていうの、読まなくなったし図書館や学校の図書室にも並ばなくなりましたねぇ。

(2018年に読み返した感想記事こちら

4.『若草物語』/オルコット



私の時代だとこれも児童書の定番中の定番で、『ガラスの仮面』でマヤもベスを演じています。もちろん私は小説家を目指す次女ジョーのファンでした。

文学全集に入っていたのも、学校の図書室にあったものも「第1部」だけのはずで、続き(全四部作らしい)を読んでみたいなぁと思いつつ未読のまま。

角川文庫版で四部まで入手できるようです。

(2018年に読み返した記事こちら。四部作全部読みました)


5.『あしながおじさん』/ウェブスター



これも鉄板ですねぇ。影ながら支えてくれる人をこの作品にちなんで「あしながおじさん」と呼んだりしたものですが、今では通じないのかもしれない。

大人になってから『続・あしながおじさん』も読みました。続編は主人公が変わっていますが同じく手紙形式で、非常に面白かったです。


6.『ニーベルンゲンの歌』

大人になってから叙事詩版を読みましたが、文学全集に入っていた物語形式に書き直された版の方が断然面白かったです。あれをもう一度読みたい!


7.学研のひみつシリーズ

文学全集以外で家にあった本。学研の『科学』と『学習』は毎月取っていた上に、ひみつシリーズも親にたくさん買ってもらってました。

小学校の時に必要な知識はすべてひみつシリーズでゲットしていたと言っても過言ではない(笑)。

中でも「発明・発見のひみつ」と「世界の国々びっくり旅行」が大のお気に入りで、何度も何度も繰り返し読んだのを覚えています。

ひみつシリーズは現在も「新・ひみつシリーズ」として刊行されています。息子も気に入って図書館にあるのを片っ端から読んでいましたが、昔とは絵柄が違ってびっくりします。「これってメーカーの宣伝なんじゃ…」みたいな内容のものもあったりして、「学習まんが」という形式は同じでも「違う代物」という感じが。


「思い出せない」と言いつつけっこう長くなってきました。続きます