(感想本編はこちら本編もこの補遺もネタバレあるのでこれからご覧になる方はご注意ください

はい、2回目観てまいりました。
同じ映画を映画館で2回観るの、『MOON CHILD』『蒼き鋼のアルペジオ』『さらば あぶない刑事』『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』に続き5作品目かな? 

『アルペジオ』と『あぶない刑事』は遠方まで足を伸ばして観に行ったら後日近所の映画館にも来たので「せっかく近所に来てくれたんだから!」と2回目行ったので、同じ映画館に立て続けに行ったのはこれが3作目。

そもそも映画観ることが少ない私としては特にゲームをやってたわけでもないのに1回目観に行っただけでも自分で「すごいな」と思っていたので、2回も観るなんてホント事件です。

って、どうでもいいですね、そんなこと。
オタクはほんと前置きが長い。

2回目も楽しかったぁ(しみじみ)。

2回目だからこそ、最初の本能寺での三日月の振る舞いの意味も「なるほど」とわかるし、細部をより楽しめますよね。

信長のいる「奥」へ他の男子を入れないあの三日月の行動。信長の刀だった薬研藤四郎や蘭丸の刀だった不動くんへの心遣いだろうと思っていたけど、それだけではない。

無銘の動きにも改めて注目できるし、そうそう、「蘭丸くん役の子が可愛い」っていうのを前の記事に書き忘れたことも思いだしました(笑)。

本能寺から戻ってきて、みんなでちゃぶ台囲んでお茶してるシーンもね、いいですよね。カステラとか、おせんべいっぽいのもあった? ここでみんなの素性とかキャラクターをさりげなく紹介してるのも巧い。
私のようなとうらぶ初心者にも優しいし流れ的にもごく自然。
2回目だからお菓子に注目していても大丈夫だし、不動くんどんだけ甘酒空にしてるの、とも思うし、「アレをナニしなきゃ」とか言って全然ごまかせてない三日月可愛すぎる♡(他の子もじっくり観なきゃと思いつつ結局三日月ばかり追ってしまう(^^;))

しかし刀が飲み食い……擬人化されて人間で、撃たれたり斬られたりしたら赤い血流れるし何の不思議もないんだろうけど、「酔っ払う刀」とか考え始めると……。

日本の神様は天岩戸前で酒盛り騒ぎするし、「付喪神」の皆さんが美味しいお菓子食べてお酒飲むのも当たり前か。「酒はほどほどに」と言われるのも日本の神様なら。

お酒と言えば。

「酒なら付き合うよ、不動ちゃん」って言う日本号、やっぱりどう見ても「お、いいね、後藤ちゃん」と言う伊達さんで。
靖子にゃん、伊達さん意識して書いたのかなぁ。立ち位置がものすごく伊達さん。
(※伊達さんというのは仮面ライダーオーズのキャラで、オーズの脚本も靖子にゃん。オーズ関連記事はこちら「復活!オーズ熱!!!」の最後にまとまっています)

三日月に反発して長谷部が秀吉の方を探りに行く時、「俺がついていく。大丈夫、無茶はさせねぇよ」と言うのもとっても伊達さん。そして「おい、待てよ、へし切!」「へし切言うな!」「へし切~!」の掛け合い。

あ~、楽しい♡

この「へし切言うな!」も台本に書いてあったのかなぁ。

で、長谷部と日本号は秀吉としばらく行動をともにするわけだけど、八嶋秀吉がほんといい。鼻を「ぺっ」と拭う仕草、表情。信長と秀吉がしっかりしててくれるから、刀剣男子たちが一層活きるよね。

滋賀県民としては安土城なのに滋賀ロケまったくなかったみたいなのが大変残念ですけども。
安土城天守閣、残ってないもんね。秀吉のせいで、残ってないもんね。うっうっ。
「安土城天主信長の館」っていう復元施設あるけど、ロケには使えないよね……。

一方、伊勢安土桃山城下街の方は「安土城を原寸大で再現」とある。あの信長と三日月の素敵なシーン、美麗な天守閣内部……。伊勢なのかしら。本家滋賀がんばらないと……。

三日月が「水しか差し上げられませんが」って信長を休憩させる荒寺の風情もすごく良かったし、男子たちの衣裳もそれぞれ素敵(半ズボン男子久しぶりに見た)、信長討ち死にの報を受けた秀吉のその後の動きを「合戦図屏風」風に絵で表現してるのも好き。

はぁ、ほんとに隅から隅までツボすぎて。
要らないシーンがないよね。

この間Twitterで賑わっていた「審神者はここからがしぶといぞ」タグの元ネタが三日月の「じじいはここからが~」だったのも確認できた。
そーか、ここか。
全然覚えてなかった(^^;)

あのなりで「じじい」「じじい」言う三日月、萌えしかない。

撃たれてボロボロになりながらも戦う手負いの三日月がまたねぇ~~~~~~。
手負いっていいよね。たまらんよね←

でさぁ、「さすがにここまでか」って倒れかかる三日月をはっしと受け止めるのが長谷部なの。

三日月の真意がわからずずっと反発してた――あからさまに反発してた長谷部が、事情を理解して三日月の苦しい胸の裡、その優しさ強さを理解して、あの場で三日月を抱きとめる。

熱い!

いや、まぁ、体格的に長谷部か日本号でないと……ってこともあるかもしれないけど(^^;)

あそこ、「間に合ったか」って戻ってきた男子たちが言うんだけど、刀剣男子たちの時間移動って、どういうことになってるんだろうね。
歴史改変ものって、タイムパラドックスとか考え始めると大変だけど、一旦本丸(未来)に戻った男子たちが再び同じ時間軸に――三日月がああして戦ってる最中に――戻ってくるのって、実はものすごく難しいこと???

時間遡行軍の攻撃を食い止めるためには「いつでも好きな時点」に飛べないと困るし、だから「間に合う」も何も、自分たちが姿を消したその同じ時点に戻ることもできそうではある。でも一旦介入して歴史が変わってしまったら(大筋では変わらなくても、たとえばあの踏みしだかれた花のように細かいところが変わってしまったら)、戻るのが大変になりそうな。

っていうか、大筋は変わらなくても未来が微妙に変わっていたら本丸も男子たちも微妙に変わっている可能性があって、そもそも戻った時に本丸がない可能性……。
本丸に戻る時も「どの時点の本丸」に戻るかで、三日月を助けた後に「出発した時点」に戻れればタイムロスないわけだよね?

この辺考え出すとほんとアレなので、結界に守られた本丸は時間軸的にもアレで、付喪神たる男子たちはいわゆる特異点で歴史改変の影響を受けないとかなんだろうなぁ、と思っておきます。
(特異点というと思い出す仮面ライダー電王。電王もねぇ、靖子にゃんだよねぇ)

三日月の「おまえたち、ここは土足禁止だぞ」もすごく好きだし、信長とのあの「歴史を守る意義」談義、「歴史とは人」、やっぱりうるうるさせられてしまった。

映画泥棒×刀剣乱舞コラボepisode3も見られたし。
三日月と鶯丸だった♪ 違法ダウンロードのところの山姥切はepisode1と同じ???記憶が…(^^;)

あ、そうだ、最後「継承編」じゃなくて単に「映画刀剣乱舞~継承~」でした。
「編」」ついてなかった。

「映画刀剣乱舞」というテロップで始まって、最後は「映画刀剣乱舞~継承~」と出る。
「編」はついてないけど、別のバージョンが――別の物語が作られる可能性を感じさせて心憎い。

「これもまた、一つの物語」



《1分くらいでわかる刀剣乱舞》



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