(※以下ネタバレしまくりです。これからご覧になる方は読まないでください)
観てきましたーーーーーーーーーーっ!
2月26日水曜日、滋賀では上映していないので京都まで足を運んで鑑賞しました。京都の上映、1回目が朝8時台、そして2回目が16時台、僻地民には厳しすぎるスケジュールでしたが、サンファンのためなら仕方ない、朝8時台に……はさすがに無理です、はい。16時台に行きました。
上映開始からすでに6日目、入場特典がないのは覚悟していましたが、まさかのパンフレットまで完売。ええええ、そんな。ググるとあちこちでパンフもグッズも売り切れと嘆く声、かと思うと7日目でも入場特典もらってる人がいたり、劇場(地域)による差が激しすぎる……。入場特典、凛様の外伝小説、読みたかったよぉぉ、お金払うからオンラインで売ってくれないかな、パンフも通販してくれないかな。ううう。
そんなわけで、劇場着いたとたんテンションがダダ下がってしまったんですが、映画本編はもちろん素晴らしかったです!!!
いつもながら人形劇とは思えないクオリティ、アクションも、アクションじゃないシーンも、「どうやって撮ってんの?」「全部人形作って、それを全部一つ一つ動かしてる…んだよね???」と唸ることしきり。背景も小物も全部すごいし、カット割りとか演出が本当に見事でたまらない。
【東の晏熙、西の幽皇】
テレビシリーズ4期からそのまま繋がるこの最終章。冒頭は、鬼歿之地に新しい仙鎮城を築いている場面から。東離の皇軍が到着し、晏熙殿下と丹翡ちゃん達がご対面。晏熙殿下も鬼歿之地を超えてきたのかと思うと、なんか感心しますよね。輿に乗って運ばれただけかもしれないけど、瘴気や砂嵐には耐えなきゃいけなかったはずで、途中で「やっぱり帰る!」とならずにちゃんと到着したのとても偉い。
護印師たちは殤不患が残した魔剣目録から神誨魔械を取り出し、訓練の真っ最中。「そりゃ俺は神誨魔械を扱えるような器じゃないけど」と拗ねる捲殘雲に、「あなたにはこれを」と槍(の神誨魔械?)を差し出す丹翡ちゃん。
「えーっ、また槍使っていいの!?」と目を輝かせる殘雲。「でも剣の修行もおろそろかにしてはいけませんよ」などとやり取りをする丹翡と殘雲を見て、晏熙殿下、「仲睦まじすぎて妬けるなぁ」。
「殿下もそろそろご結婚を」「可愛い女の子たちはいっぱい見てきたけど、格好いい姫となるとねぇ~」
ここで、「もしかして嘲風が改心して晏熙殿下と結婚、めでたく東離と西幽が一つに?」とちょっと思ったけど、まぁ、嘲風が浪巫謠以外の男を目に入れるわけはなかったです。
そこへ西幽からも禍世螟蝗――ならぬ幽皇の一行が到着。護印師の軍に加わっている萬軍破の元部下たちは幽皇が顔をさらしていることに驚き、その声を聞いてさらに驚く。この声は、神蝗盟の……!
幽皇が「西の萬輿の裔が東の裔にご挨拶申し上げる」(うろ覚え)と日出処の天子みたいなこと言ってたのが面白かった。
【嘲風ちゃんの覚悟】
地上には役者が揃い、魔界では。休德里安の姿に化けてさっさと魔王城に乗り込んで行く凛様。
そして禍世螟蝗に「とっておきの切り札」を授けられ、浪巫謠のもとへ向かう嘲風。「切り札」というのは「すでに倒れた神蝗盟の法師たちの“武の精髄”だけを練り上げた傀儡」的なやつで、外法魔術で使役できる。でも使いすぎるとそれは術を使うものの体にも跳ね返ってくる。
嘲風自身は別に武の達人ではないので、魔王城の護衛や阿爾貝盧法と戦うためにはそういう「手練れ」が必要なわけです。「すでに倒れた法師」というのは蠍瓔珞、萬軍破、異飄渺の3人で、顔はない(というか傀儡の記号みたいなものになってる)んだけど、こういう形ででも最終章に登場できて良かったよね。特に蠍瓔珞はシーズン2のキャラクターで、久方ぶりの登場。蠍瓔珞ちゃん、幸せになってほしかったよね……。
浪巫謠は例の繭だかカプセルだかに閉じこもったまま魔王城の動力源として使われている。巫謠の魔力を使って魔王城は地上へと浮上を始める。
「私の鶯――!」と嘲風は血を吐きながら阿爾貝盧法と戦い、駆けつけた裂ちゃんも加勢。
「おまえ、そこまで」と嘲風の覚悟に感銘を受けた裂ちゃん、「ここは地上とはすべてが逆さま、なら巫謠を救えるのはあんただけかもしれん。行け!」と阿爾貝盧法をどうにか足止め。
嘲風は繭に取りつき、巫謠の精神世界に入り込む。凍てついた心象風景、「なんと痛ましい」と嘆きながら、嘲風は氷の彫像と化した巫謠をかき抱き、その心身を温める。「私だけがそなたにとってただ一つの悪」と言いながら。
巫謠はぬくもりを取り戻し、代わりに嘲風の身が凍っていく。
そして。
やーっと、浪巫謠ふっかーつ!!!!!
あー、長かった。
正直ちょっと、巫謠の葛藤めんどくさかったです……。「魔王の分身?マジか、おもろすぎるやろ」とうそぶく凛様が大好きな人間としては、「何をいつまでもうじうじと」と思ってしまう。
吹っ切れた浪巫謠は「父を斬るのではない、憎しみを斬るのではない、ただ邪悪を滅するのだ」と言って阿爾貝盧法を見事成敗。でも阿爾貝盧法は――他の時空で何度もやり直して思う通りの人生に作り直してきた阿爾貝盧法は、この結末を望んだからこそ、巫謠を生かしたんだよね、きっと。
でなければそもそも巫謠の母親と契るイベントを「なかったこと」にしたはずだから。それか、もっと弱いうちに巫謠を消してしまえばよかった。「息子に殺される」未来を見た別時空の阿爾貝盧法は、「それも一興、それこそが一興」と思ったのだろう。
嘲風の「私だけがそなたの悪」っていうのは、周囲の悪意に振り回される巫謠に、「憎むなら私だけを憎みなさい、他のつまらないものに心乱されるのはやめなさい」ってことだったのかな。執着するなら私だけに――。だから巫謠はもう、阿爾貝盧法を憎しみの対象としては斬らなかった。
嘲風のことを「私を守ってくれたのだ」と言う巫謠。良かったね、嘲風。想いは届いたよ。
【魔王をおちょくるの楽しいよね!】
一方、凛様は思うさま魔王をからかって楽しんでいます。初めは休德里安の姿で、そして芙爾雷伊。魔王様、貴族たちの誰が死んで誰が生き残ってるか知らなかったんだっけ?と思ったけど、途中で何かおかしいと気づいて、「誰だ?この私をたばかろうとするのは!?」と叫ぶ。
しかしさらに安索亞特や佩雷斯が現れ、口々に「再び地上を侵攻する喜び」を語る。弱い人間どもをひねり潰してこそ魔族。血の饗宴を楽しむ心根こそが魔族の本性。でも人間に勝つためには、その享楽性を捨てなければならないのだ。
「ええい、いい加減にしろ!」
怒った魔王が卓袱台をひっくり返すと、煙の向こうに人影が見える。魔王の玉座にしどけなく身を横たえる美しい人影が。
きゃーーーーーーーー、凛様素敵ーーーーーーーーーーーーっ!!!!!
もうね、ここの凛様の座り方、やばいよね。艶っぽすぎる。横向きに座って、悠然と煙管をくゆらして、「私が誰だか、野暮なことは聞くまいね」。あああああああー、構図が最高すぎる。霹靂社の皆さんありがとう、ほんとありがとう。
「なるほど、私が切り捨てた残骸か」
「そっちこそ、私の抜け殻ではないか」
ふはははは、楽しすぎる。
言葉で魔王を嬲る様がまたね~。素晴らしいのよ。
「酔狂で覇道が成るものか」
「その通り、魔族と覇道は相容れない」
魔王様、真面目すぎるもんねぇ。享楽性、酔狂性を捨てた魔王はまるで人間のようで、しかも「つまらない人間」みたいなんだもの。
「切り捨てたのは確かに怯懦だった、弱さを抱えたまま前に進まねばならなかった」と言う魔王様、ほんとに生真面目だ……。
かくて魔王と凛様の一騎打ちが始まる。
魔王様、剣で戦ってくれるの優しいよね。さすがに外法魔術では魔王様が勝つんちゃうの?って思うんだけど。てか、まぁ、どうであれ絶対の自信を持って喧嘩ふっかける凛様のメンタルがすごいけども。
この二人の剣戟シーンがまた、人形劇とは思えないとんでもなさで、霹靂社の人たちの技術と頭の中、どうなってるんだっていう。
途中、迷子の殤不患が二人の戦いに出くわして、「何じゃこりゃ、鏡とでも戦ってんのか?」とびっくりするんだけど、そこでまた凛様が「やぁ♡」ってにこやかに手を振るのがお茶目さんすぎて。
余裕ありまくりやん。
「紹介しよう、こちらが魔王陛下だ」
「はぁ!?」
「驚いただろう、かく言う私も驚いた」
全然驚いてない、いかにも楽しそうな言い方が良いよね~。「見て見て、超面白いでしょ?」って不患ちゃんに自慢できて良かったよね、ほんとね。
「付き合ってられるか」って不患ちゃん、すぐ浪巫謠探しに行っちゃうけどさ。
凛様と魔王の剣の腕は伯仲、でも本気を出した魔王様が「再びお前を取りこむ」と決めると凛様の体はじわじわと魔王様に引き寄せられ、そのお顔には脂汗が(いつもながら人形の汗や涙の演出もすごい)。
「おまえの記憶も魂も、すべて盗み取ってやる」と言う魔王様。
「この私の前で、“盗み”という言葉を口にするか。では教えてやろう、盗みの極意を。盗まれたことを決して悟られず、後生大事にしまい込んでいると思わせておくことだ」
そこで凛様の頭ががくりと落ち、例の変装頭巾(1期で不患ちゃんが使わされたやつ)をかぶった姿になり、その下にあった顔は――あれ、「喪月之夜」で操られてる人の顔よね!? 凛様、「喪月之夜」、ずっと持ってたんだ???
驚愕する魔王の背後にふわりと本物の凛様が舞い降り、剣をふりかぶり……。
一体どこで入れ替わったの? 最初から本人じゃなかったの????? さすがにその辺の雑兵では、いくら凛様の凄腕があっても魔王と互角の剣技を振るえないのでは?
【禍世螟蝗ロボ、発進!】
勝負がどうなったかわからないまま、カメラは地上の様子に切り替わり、不患、巫謠、裂ちゃんが皇軍に加勢。そう、地上では魔族と人間の「窮暮之戰」が再び繰り広げられている。「ひるむことはない、今ここには地上最強の軍隊が揃ってるんだ!」って発破をかける殘雲、「立派になって(感涙)」だし、悍狡が襲ってきた時とっさに体を入れ替えて丹翡ちゃんを守ろうとする殘雲、ほんとに男前(丹翡ちゃんも「あなた…!」って感じの良い表情するのよ、ほんとに人形なのか!)。
不患ちゃん達が戻ってきて、形勢は人間側に傾き、これで終幕かと思いきや、そうは禍世螟蝗がおろし大根。「あーあ、魔王も嘲風も失敗しちまったのかよー」と、ついに本性を現し、その場に展開していた神誨魔械を魔術ですべて取りこみ自身の鎧として、特撮のラスボスロボみたいな姿に。
ライダー春映画でよく見るやつだと思っちゃったよ、はは。
もちろん禍世螟蝗ロボは激強(げきつよ)、一人果敢に挑んでいく不患ちゃんの剣もまったく歯が立たない。
しかーし!
我々には最後の切り札、芙蓉慧刀がある!!!
「今こそ、人間の覚悟をあの方に届けてください」と不患に向けて芙蓉慧刀を投げる天命ちゃん。
戦いの途中で天工詭匠が「あんな恐ろしいもん、おいそれと使えるか」って言ってたんだけど、芙蓉慧刀をもってしても禍世螟蝗ロボには傷ひとつ付けられないように見え――。
しかしその刀は、天に届く。
刀を振るうものの覚悟を、天へと伝える。
「剣で世は統べられない、人は力に屈しない」
柄を握る意味と覚悟を知り、ただの棒きれ一本で世を渡ってきた殤不患だからこそ、芙蓉慧刀は真の力を発揮する。
すなわち。
こぼれる花びら、大きな芙蓉(蓮)の花がゆるりと天から降りきたる。花の中から現れるのはもちろん、かの人、子安さん!――じゃなくて、えーっと、名前なんだっけ。白蓮様!
神誨魔械を作った異界の人、3期10話で不患ちゃんが出逢った“神仙”。
「友よ、約束を果たそう」みたいな感じで、白蓮様は禍世螟蝗ロボを天の裂け目へ吸い込んでくれる。
そーゆー決着かー、って感じだよね。
人の覚悟も何も、「約束」どうこうなら不患ちゃん以外の人間がどんだけ覚悟見せてもダメだったんじゃないかという気がしないでもないし、それより何より「凛様は?ねぇ、凛様はこのクライマックスに出てこないの?不患ちゃんと共闘しないの!?」って凛様の登場を待ってたんだけど……凛様、この場面には一切出てこなかった……。
不患ちゃんがロボに飛びかかるのを血だまりに映る影で表現するのとか、ここも演出すごかったな。
禍世螟蝗は「天」というか、白蓮様の故郷「中原」に転移して、すべての力を失う。神誨魔械もただの鉄屑に。
何の力もない「ただの人間」に成り下がって、「私は地上のすべてを支配していたのにぃぃ!」と嘆く禍世螟蝗が哀れ。
「天寿をまっとうなさい、一粒の麦として、地を耕し、生きるのです」……白蓮様のお言葉が沁みる。禍世螟蝗ほどの野心ではなくても、人は往々にして「ひとかどのものになりたい」と願って、「何のために生まれてきたのか」などと頭を悩ませるものだけど、「そんなよけいなこと考えてないで地を耕し、地道に生きなさい」なんだよなぁ。
【凛様のターン!】
ともあれラスボスも消えて大団円……って、まだよ、まだ。凛様と魔王の決着は? そんなのもちろん凛様が勝ってるに決まってんじゃん、決まってるけども。その時魔王城の屋上(?)に魔王と凛様の姿が。あの距離で顔を見分けられる殘雲たち、めちゃくちゃ目がいい。
ぐったりとうなだれている凛様。魔王はその体を谷底へ突き落とし――。
ここで拳をグっと握ってくれる不患ちゃん。それは、それは憤りなの? 凛様のこと、悼んでくれているの? たぶん、「あの野郎、また肝心なところで下手こきやがって!」っていう憤りなんだろうな。
「凜雪鴉が勝てないほどの悪党なら、放っておくわけにいかないだろ」と、飛ばした剣を足がかりに魔王城の屋上(?)へと急ぐ不患ちゃん。
迎える魔王は「仇を取ろうと言うのか? なら、ここで雌雄を決しておくのも悪くない」と剣を抜き、かたやさっきまでやる気満々だった不患ちゃんは剣を収める。
ふふっ。
不患ちゃんにはお見通し、もちろんそれは魔王ではなく凛様♡ 凛様良かったね、「仇を取ろうと言うのか」って台詞、「わーい、殤不患来てくれたぞー、わーい♡」だったんだろうな。喜びすぎて口滑らせて、さっさと正体バレしちゃったけど。
「久々に死ぬか生きるかの大一番だと思ったのに」って、凛様やっぱ魔王との戦いは全然生死賭けてなかったってことよね。どんだけ~~~。
そして殤不患の腕前を認めていて、「こいつと本気で戦ったらどうなるか」っていうの、マジでちょっとやってみたかったんだろうなぁ。
不患は不患で「あの凜雪鴉が勝てないほどの悪党」って言って、凛様のことを認めている。「悪党を陥れる知略」の方をより多く認めているとは思うけど、4期最終話で魔神化した刑亥を倒す時に凛様の「本気の剣」も目にしてるはずだから、「あいつが負けるってヤベぇだろ」になるよね。
そのヤベぇ相手に一人で向かって行くんだから、不患ちゃんの自信(というか侠気?)もたいがいですけども。
「いやぁ、おまえって面白いからさ~。これからも魔界で遊ぶの付き合ってよ♡」
「アホか、ふざけんな」
宝塚で『Thunderbolt Fantasy』上演した時に、演出家の先生が「ぼっちの凜雪鴉に友だちができる話」って言ってらしたんだけど、凛様にとって不患ちゃんは本当にただ一人、「獲物にならないのに面白いと思える存在」なんだろうね。自分が一番好きで、他人は「獲物になるかならないかの二択」、獲物にならない人間に「利用する」以外の使い道なんかないのに、不患ちゃんは利用すると「予想外の面白さをもたらしてくれる」んだ。
ふふっ。
良かったねぇ。不患ちゃんが拳握りしめて魔王城に戻ってきてくれて、本当に良かったねぇ。ふふっ。
【晏熙殿下万歳!】
かくして地上には再び平穏な時が。しかし幽皇も嘲風もいなくなった西幽、大変なのでは?大変なのは幽皇の側近だったあの福耳えびす顔の官吏。柱に縛られ、「おまえのせいで俺たちがどんなに大変な目に遭ったか」「どれだけの人間が死んだか」と民衆に石を投げられている。「私は何も知らなかったんだよ~」と訴えても耳を貸してもらえない。
そこへ通りがかる晏熙殿下。西幽と東離は再び統合されることになり(ってゆーか、西幽が東離のものになるわけよね)、皇弟である晏熙殿下が西幽の御所に入ることになった。晏熙殿下、「こいつのやったことはこんな生やさしい刑で済むもんじゃないぞ~。私が改めて量刑をくだしてやろう」と言って、「よし、おまえは今から私の副官になれ。西幽の事情に通暁しているものが必要だからな」と素晴らしい温情判決!
「言っておくが、私は自他ともに認める暗君だからな。尻拭いはそれは大変だぞ、石を投げられてる方が良かったと思うかもしれんぞ」と付け加えるのがまた!!!!!
晏熙殿下、実はものっすごい切れ者なんじゃないの? バカなフリしてるだけじゃないの???
そのあとすぐさま「さぁ、宴じゃ宴!酒や食事を持ってきたものには褒美を取らすぞ」って西幽の民衆の心も鷲づかみ。「バカ」を逆手に取ってというかなんというか、下手に自分で野心を抱いたりしないで、「よきにはからえ」で有能な部下に丸投げできる、有能かどうかは一応見定められる、みたいなの、ひょっとして「上に立つ人の最適解」なのでは。
縄を解かれたえびす顔官吏が肩を揉もうとするのを「近い近い!」「あ、もっと下」とかって言ってたの、あれは杉田さんのアドリブなのかな。「この酒うまい!優勝!」っていうのも。
晏熙殿下、ぜひとも素敵な格好いい姫を見つけて幸せになってほしい。晏熙殿下の「バカだけどバカじゃない」魅力を見抜いて、羽目をはずし過ぎそうになった時にはきちんと叱りつけてくれる、しっかり者の賢いお妃様がいたら、西幽はもう安泰じゃない?
【不患ちゃんの正体】
めでたしめでたし、3年が過ぎても東離は平穏、おかげで「暇だー。あー、暇だーーーーー」と無聊をかこつ裂ちゃん。魔界から戻ってもずっと人間態のままなんだね。時には楽器の姿に戻って巫謠につま弾かれたりしてるのかしら。
でももう巫謠は聆牙どころじゃないのかもしれない。なんとなれば。
天命ちゃんとの間に子どもが!!!
あれだけ「父との相克」に苦しんだ巫謠が、自らも父親に!!!
もちろんそれは玉のような男の子。
そしてもちろんそれは――。
4期で少年時代の殤不患が登場した時から予想はしてたよ、うん。親を知らない殤不患、「なんだか知らないけどあらゆる武芸を身につけなきゃいけないことになってる」殤不患。逢魔漏の力を使って時空を超えて武者修行していた殤不患。
魔王城に乗り込む前、不患ちゃんは裂ちゃんに「おまえ、手足が生えるとそんな喋り方になるんだな。なんか、色々合点がいったというか」と言って、「こいつを預かっておいてくれ。然るべき時が来たら使ってくれ」と逢魔漏を預けていた。
巫謠と天命の間に生まれた息子を「殤不患」にすべく無界閣に連れていったのは裂ちゃんだった。4期でちらっと映ったあの白髪の老人は裂ちゃんが変化した姿だった!!!!!
そーかー、裂ちゃんだったかー。
凛様が「俺が殤不患を育てた」って言うのも超おもろいと思ったけど、さすがにそれはないかー。凛様に赤ん坊の世話なんかできるわけないもんな。あまりに世界を舐めすぎた罰で老人にされて「おまえはこれからこの救世主を育てるのじゃ」って神仙に言われたのかも、とか考えたんだけどなー。
でも裂ちゃんだって育児大変じゃない? もとは楽器だよ? 阿爾貝盧法曰く、「ただの付喪神」だよ??
逢魔漏を預かる時には「刑亥じゃあるまいし、こんなもん使えねぇぞ」と言ってたけど、3年の間に外法魔術を扱えるようになったのかしら。ちゃんと無界閣に行けるのすごいんだけど。てかあの無界閣はどの時点の無界閣なんだ、殤不患は何歳まで裂ちゃんに育てられたんだろ。
殤不患のどこか浮世離れしたところとか、言葉遣いも、多分に裂ちゃんから受け継いだもののはずだよね。そんで不患ちゃんも魔族の血が四分の一入ってたんじゃん。これ知ったら凛様がまた超面白がるよね……。
それにしてもうっかり天命ちゃんと不患ちゃんが結ばれていたら大変なことに――って、そうなると歴史の辻褄が合わなくなるからまぁ、あそこで不患が魔界に消え、残された天命ちゃんが巫謠と一緒になるのは必然ではあるのか。
天命ちゃんはむしろ巫謠の方に母性的な愛情を向けていて、不患に対しての方が恋愛感情だと思ってたんだけど、「不患が息子だったんかい!」っていうの、天命ちゃん的にどうなの、どうなの???
そんで不患の方も「色々合点がいった」と言っていたけど、裂ちゃん(聆牙)が育ての親だってことはつまり自分の実の親は、って予想がついたわけだよね? どうなの……どうなの!? マジ不患の方が巫謠の「保護者」だったのに、「俺の方が息子かよ」だよ?
思えば不患が鬼歿之地を一人で超えられたのも――お面なしであの瘴気に耐えられたのも、父やじーちゃんの血が手助けしてくれてたってことだったのかな。(1期の頃にはまだそんな設定全然考えられてなかったようではあるけど)
じーちゃんと言えば、嘲風に「誰だ、貴様!」と問われた裂ちゃんが「誰だ貴様と言われたら、答えてあげよう裂ちゃんでーす」とロケット団みたいな返しをしていたの、阿爾貝盧法(の中の人)繋がりだったんだろうか。
あれは、あのシーンは、何年後なのかなぁ。船頭が「北では啖劍太歳とやらが云々」って言っていて、東離と西幽が再び一つになったことも知らぬげなんだけど。
不患ちゃん、魔界に凛様置いて一人で戻ってきちゃったのか……。
凛様推しとしては最後に凛様の姿を拝めなかったのが本当に本当にほんっとうに心残りで、「凛様はどうしてるんですか、その船頭、実は凛様だったりしないんですか!?」って思いながら見てました。
凛様、魔界なんか絶対すぐ飽きるっしょ。もう自分が魔王なんだしさ、そうそう“獲物”になるような骨のある魔族出てこないでしょう。地上も平穏になっちゃったとはいえ、不患が向かっている海の果てにはまた何かそそる冒険がありそうじゃない。
てか神誨魔械は全部消えたけど、妖剣の方はまだ十振り以上存在してて、護印師の祠からそれを盗もうという気概のあるやつが――あるやつが――(凛様???)。
凛様が持っていた神誨魔械(禍世螟蝗にもらったやつ)は消えてないと思うし喪月之夜も持ってるぽいし、ああ、凛様、あの船頭、凛様なんでしょう、最後も二人一緒だったんでしょう? ねぇぇぇぇぇ。
エンドロールはこれまでのキャラクター総出演! 丹翡のお兄ちゃんから玄鬼宗から、殺無生、廉耆先生、蠍瓔珞に嘯狂狷、巫謠の母ちゃん、照君臨に婁震戒、etc.etc.
この公式さんのオールスターイラストがエンドロールを再現している気がする。殘雲と丹翡ちゃんがハートマーク作ってるし、刑亥ちゃんは魔神化した方もちゃんと出るし。
1期の人形もまだ全部あるんだなぁ、と思いましたよね。本当に胸熱。これでおしまいだなんて……おしまいだなんてぇぇぇぇぇぇ!!!!!
寂しすぎる(滂沱)。
個人的には凛様、「100%ただの人間なのに頭おかしい」でいてほしかったし、魔界に消えたあと凛様のお姿が出てこなかったのが残念だったんだけど、でもそれをさっぴいて余りある楽しさだった! 見事だった!! ストーリーも人形の動きも演出も音楽も、声優さんのお芝居も。
ねぇ、ほんと声優さん、すごいよねぇ。鳥海さんも諏訪部さんも三木さんも速水さんも…。鳥海さんの凛様のお声好きすぎる。不患ちゃんに手を振りながら「やぁ♡」というあの声よ。聆牙から裂ちゃんへと華麗な変身を遂げた小西さんも、知ってて聞いてもいまだに聆牙の声、「これ小西さんなのかー」って思っちゃうもんなぁ。
中身凛様の異飄渺も「あー、これ凛様だよね」って思える花江さんのお芝居で。
もっともっと、見ていたかったな。
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でももう巫謠は聆牙どころじゃないのかもしれない。なんとなれば。
天命ちゃんとの間に子どもが!!!
あれだけ「父との相克」に苦しんだ巫謠が、自らも父親に!!!
もちろんそれは玉のような男の子。
そしてもちろんそれは――。
4期で少年時代の殤不患が登場した時から予想はしてたよ、うん。親を知らない殤不患、「なんだか知らないけどあらゆる武芸を身につけなきゃいけないことになってる」殤不患。逢魔漏の力を使って時空を超えて武者修行していた殤不患。
魔王城に乗り込む前、不患ちゃんは裂ちゃんに「おまえ、手足が生えるとそんな喋り方になるんだな。なんか、色々合点がいったというか」と言って、「こいつを預かっておいてくれ。然るべき時が来たら使ってくれ」と逢魔漏を預けていた。
巫謠と天命の間に生まれた息子を「殤不患」にすべく無界閣に連れていったのは裂ちゃんだった。4期でちらっと映ったあの白髪の老人は裂ちゃんが変化した姿だった!!!!!
そーかー、裂ちゃんだったかー。
凛様が「俺が殤不患を育てた」って言うのも超おもろいと思ったけど、さすがにそれはないかー。凛様に赤ん坊の世話なんかできるわけないもんな。あまりに世界を舐めすぎた罰で老人にされて「おまえはこれからこの救世主を育てるのじゃ」って神仙に言われたのかも、とか考えたんだけどなー。
でも裂ちゃんだって育児大変じゃない? もとは楽器だよ? 阿爾貝盧法曰く、「ただの付喪神」だよ??
逢魔漏を預かる時には「刑亥じゃあるまいし、こんなもん使えねぇぞ」と言ってたけど、3年の間に外法魔術を扱えるようになったのかしら。ちゃんと無界閣に行けるのすごいんだけど。てかあの無界閣はどの時点の無界閣なんだ、殤不患は何歳まで裂ちゃんに育てられたんだろ。
殤不患のどこか浮世離れしたところとか、言葉遣いも、多分に裂ちゃんから受け継いだもののはずだよね。そんで不患ちゃんも魔族の血が四分の一入ってたんじゃん。これ知ったら凛様がまた超面白がるよね……。
それにしてもうっかり天命ちゃんと不患ちゃんが結ばれていたら大変なことに――って、そうなると歴史の辻褄が合わなくなるからまぁ、あそこで不患が魔界に消え、残された天命ちゃんが巫謠と一緒になるのは必然ではあるのか。
天命ちゃんはむしろ巫謠の方に母性的な愛情を向けていて、不患に対しての方が恋愛感情だと思ってたんだけど、「不患が息子だったんかい!」っていうの、天命ちゃん的にどうなの、どうなの???
そんで不患の方も「色々合点がいった」と言っていたけど、裂ちゃん(聆牙)が育ての親だってことはつまり自分の実の親は、って予想がついたわけだよね? どうなの……どうなの!? マジ不患の方が巫謠の「保護者」だったのに、「俺の方が息子かよ」だよ?
思えば不患が鬼歿之地を一人で超えられたのも――お面なしであの瘴気に耐えられたのも、父やじーちゃんの血が手助けしてくれてたってことだったのかな。(1期の頃にはまだそんな設定全然考えられてなかったようではあるけど)
じーちゃんと言えば、嘲風に「誰だ、貴様!」と問われた裂ちゃんが「誰だ貴様と言われたら、答えてあげよう裂ちゃんでーす」とロケット団みたいな返しをしていたの、阿爾貝盧法(の中の人)繋がりだったんだろうか。
【最高のエンドロール】
ラストシーンは大海を小舟で行く殤不患の姿で、船頭に名を問われて「刃無鋒」と答えて終わる。船頭の声、虚淵さんなのがびっくり。あれは、あのシーンは、何年後なのかなぁ。船頭が「北では啖劍太歳とやらが云々」って言っていて、東離と西幽が再び一つになったことも知らぬげなんだけど。
不患ちゃん、魔界に凛様置いて一人で戻ってきちゃったのか……。
凛様推しとしては最後に凛様の姿を拝めなかったのが本当に本当にほんっとうに心残りで、「凛様はどうしてるんですか、その船頭、実は凛様だったりしないんですか!?」って思いながら見てました。
凛様、魔界なんか絶対すぐ飽きるっしょ。もう自分が魔王なんだしさ、そうそう“獲物”になるような骨のある魔族出てこないでしょう。地上も平穏になっちゃったとはいえ、不患が向かっている海の果てにはまた何かそそる冒険がありそうじゃない。
てか神誨魔械は全部消えたけど、妖剣の方はまだ十振り以上存在してて、護印師の祠からそれを盗もうという気概のあるやつが――あるやつが――(凛様???)。
凛様が持っていた神誨魔械(禍世螟蝗にもらったやつ)は消えてないと思うし喪月之夜も持ってるぽいし、ああ、凛様、あの船頭、凛様なんでしょう、最後も二人一緒だったんでしょう? ねぇぇぇぇぇ。
エンドロールはこれまでのキャラクター総出演! 丹翡のお兄ちゃんから玄鬼宗から、殺無生、廉耆先生、蠍瓔珞に嘯狂狷、巫謠の母ちゃん、照君臨に婁震戒、etc.etc.
この公式さんのオールスターイラストがエンドロールを再現している気がする。殘雲と丹翡ちゃんがハートマーク作ってるし、刑亥ちゃんは魔神化した方もちゃんと出るし。
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1期の人形もまだ全部あるんだなぁ、と思いましたよね。本当に胸熱。これでおしまいだなんて……おしまいだなんてぇぇぇぇぇぇ!!!!!
寂しすぎる(滂沱)。
個人的には凛様、「100%ただの人間なのに頭おかしい」でいてほしかったし、魔界に消えたあと凛様のお姿が出てこなかったのが残念だったんだけど、でもそれをさっぴいて余りある楽しさだった! 見事だった!! ストーリーも人形の動きも演出も音楽も、声優さんのお芝居も。
ねぇ、ほんと声優さん、すごいよねぇ。鳥海さんも諏訪部さんも三木さんも速水さんも…。鳥海さんの凛様のお声好きすぎる。不患ちゃんに手を振りながら「やぁ♡」というあの声よ。聆牙から裂ちゃんへと華麗な変身を遂げた小西さんも、知ってて聞いてもいまだに聆牙の声、「これ小西さんなのかー」って思っちゃうもんなぁ。
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