「公園」の録画を見る前に、1か月前録画してほったらかしだった『NHKスペシャル』を見た。
お題は「グーグル革命の衝撃」

グーグルの検索順位を上げるために企業が必死になっているとか、中国では「天安門事件」と検索しても出てこないとかいう話は聞いたことはあったのだけど。

う〜ん。
なんか、ホントにすごいことになってるんだなぁ。

最初の方で、グーグルのアフィリエイトで何十万と稼ぐ若者が出てきて、それで十分以上の生活ができるから大学も辞めて就職もしないで悠々自適(って言うのか?)な生活を送っていた。

こちとら4文字打ってやっと1円とかいう傘貼り浪人みたいなことやってるのに……。
「働く」って何?みたいな。
就職してその会社のためにホームページを作ってお給料を貰うのと、やってることはたいして変わらないのだろうけれど、なんか、「それでこの先もずーっと食べていけるもんなんだろうか?」とやはり思ってしまう。
しかも買い物から何からすべて「グーグル」頼みで生活して、「記憶までグーグルに委ねている」って話になってたし……。

いいんだろうか、本当にそれで。

ある日突然グーグルの検索結果からはずされてしまった企業がグーグルを訴えていた。
検索に出てこなくなったとたん、業績ガタ落ち倒産の危機。しかもなぜ急にはずされたのか、その理由もわからない。わかれば改善もできるが、わからないからどうしようもない。

それで、グーグルの方は「あなたの会社のサイトはグーグルには必要ない」とか、「グーグルには好きなように表示ランクをつける権利がある」とか主張しているのだな。
そりゃグーグルがボランティアでみんなに情報を提供しているわけじゃないってことはわかってるけど、これだけ普及してその表示順に企業が一喜一憂するようになってしまうと、「グーグルの情報操作」の恐さは「納豆ダイエットねつ造」どころの騒ぎではない。

かく言う私も毎日グーグルを使っていて、その恩恵に浴しているけど、「これがすべてではない」「この検索結果はあくまでも“グーグル”というフィルターをかけて得られたものなのだ」ということは忘れないようにしなければ。
自分が情報を選んでいるのではなくて、既に誰かの手で選ばれたものを見ているだけなのだということを。

「情報を見極める」「自分の頭で考え判断する」力がますます必要になっている。