まだ万年筆ネタである。

最初、「極黒」インクを見つける前は、プラチナのブラックインクを買おうと思っていた。たまたま「極黒」を先に見つけたので、「試してみよう」と買ってしまったが、プラチナ萬年筆からも、「本格真っ黒文字用」などと銘打った「カーボンインク」が売られているらしい。

「真っ黒な文字を書きたい人に!」

普通のプラチナのブラックインク(カートリッジ)でもかなり黒かったと思うのに、さらに黒いってどんな色なんやろ。

外国製のインクはモンブランのカートリッジしか使ったことがないけど、紫がかっている感じで、日本人の目から見ると黒くない。
勝手な推測だけれど、書道をやって「墨」の色を知っている日本人だけが、「もっと黒く!」なんて商品を売ったり買ったりするんじゃないだろうか。
筆ペンのインクと万年筆のブラックインクは別物なのかな……どやろ。

セーラー万年筆からは、「長刀研ぎ」とか職人技の「特殊仕様ペン先」とか、「日本の文字に最も適したペン先形状」のものが発売されているらしい。
考えてみれば、外国製のものは基本的にアルファベットしか書けなくていい。「とめ」とか「はらい」とか気にしなくていいし。
だからなんか、持ち方とか角度とかで「あ〜、ちきしょう、書けないぞ」ということになってしまうのでは。
私の書き癖のせいだけではあるまい(←また勝手な結論)。

私が持っているパイロットのカジュアル万年筆は700円。
ラミーが3990円。
長刀研ぎで一番安そうなのが2万円ぐらい。
uni-ballSignoなら100〜150円。

2万円で素晴らしい書き味の万年筆を買っている人は、その万年筆で一体何を書いているのだろう。
すっかりペンだこが消えてしまった自分の指を見ながら、「もっと手で字を書かなきゃな」と思う。
(と、パソコンで打ってる)