秋の京都へ行ってまいりました。

毎度お馴染み南禅寺方面です。

桜、新緑、そして紅葉といつ行っても素敵なのですよねぇ。滋賀からだと山科から地下鉄乗り換え二駅で場所的に便利、ということもあるのですが。

やはり何度訪れても良いのですよ。


秋に来るのは初めて、というお友だちが「うわぁ」と感嘆する紅葉の美しさ。そして人の多さ(笑)。

もうだいぶ散り敷いて、盛りは過ぎたかという感じにも関わらず、平日にも関わらず、続々と境内に人が吸い込まれていきます。土日は一体どんなすごい人出なのか……想像するだに恐ろしい。


山門から覗く紅葉が美しいのですが写真に撮ると人ばかり写ってしまうという(苦笑)。

でもこの、門の向こうに見えている樹は本当に真っ赤で綺麗でしたね。午前中は曇っていたこともあり、デジカメでは色がもう一つ出ていませんが。


色づく木々と水路閣。ここはホント、どの季節に来ても絵になります。


今回のメインは「紅葉の永観堂」だったので、南禅寺はさぁーっと通り抜けただけで永観堂の方へ。10年以上前に一度秋の永観堂を訪れたことがあったのですが、「南禅寺のすぐ裏」という以外全然覚えてなくて、その境内の広さに驚かされました。

もちろん紅葉も素晴らしい。さすが「紅葉の」という枕詞があるだけあります。


幼稚園側の門から入ってすぐの池と紅葉。もうここから「紅葉紅葉これでもかという紅葉!」で、どこを見ていたらいいのか、何枚写真を撮ればいいのか、という感じでした。

その割に、帰ってから見るといい写真が少なくてがっかりしたのですけども。ははは。

拝観料千円とちょっとお高かったのですが、ここはお堂がいっぱいあって、「寺宝展」もやっていて、ふすま絵や仏像など紅葉以外にも見応えたっぷり。靴を脱いで見学するのですが、あまりに盛りだくさんで途中で足が冷えて冷えて。

「まだ続くの?もう足が寒いよ!」と愚痴ってしまいました。スリッパ欲しい(笑)。


唐門。

枯山水のお庭…というわけではなく、この門から入ってくる勅使が身を清めるための盛り砂なんだそうな。でもいいなぁ、こういうお庭欲しい。手入れできないけど(笑)。

ご本尊の「みかえり阿弥陀様」は「みかえり」どころか思いきり横を向いてらして、すごく不思議な仏様でした。

お堂巡りを終え、境内の紅葉の迷路をぐるぐる。


木々も美しいですが、その下の紅葉の絨毯がまた。

銀杏の黄色い絨毯になっているところもあって、思わず溜息が出るほどの美しさでした。晩秋ならではの――遅めの紅葉狩りならではの光景です。


日本の秋、堪能しました。

お昼はカレーうどんで有名な日の出うどんさんへ……と思ったらすごい行列で、あえなく退却。もう一度永観堂の入り口まで戻り、すぐお向かいのお蕎麦屋「山源」さんへ。

ここも何組か待たれているお客さんがいましたが、10分程度で着席できました。京都名物にしんそばをいただきました。あったまりました。

そして今度は哲学の道へ。

紅葉はもうすっかり盛りを過ぎた感じでしたが、南禅寺や永観堂に比べるとずっと人が少ないので、歩くのが楽しいです。

途中で道を逸れ、安楽寺さんへ。

ここは春の花の季節と秋、それに鹿ヶ谷カボチャ供養の日しか一般公開されていないお寺だそうです。


茅葺きの山門に色づく紅葉。なんとも言えぬ風情です。

お庭もお堂もこじんまりとしていますが、喧噪もなく静かにお詣りができます。お堂では寺の由来を説明していただき、また、足元にホットカーペットが敷かれていて大変ありがたかった!永観堂寒かったよ(笑)。

松虫姫・鈴虫姫云々という縁起を聞き、「それって姫御前の…」と『やじきた学園道中記』を思い出したり。

間近にご本尊を拝むことができるのも嬉しい。本物の鹿ヶ谷カボチャも拝めたし。


ツツジの頃にも来てみたいなと思ったことでした。

哲学の道を戻る途中、「小径」さんで一服。茶団子やみたらし、わらび餅といった甘味がいただけます。「香煎茶付き」と書いてありましたが、「梅昆布茶」でしたね。煎茶好きとしては美味しい甘味には濃いめのお煎茶がいいなぁ。梅昆布茶も美味しかったけど。(お抹茶との組み合わせもできました)

永観堂、南禅寺を横目に蹴上駅へと戻る午後3時。午前中にもまして人の数が。

まだまだ観光バスが入ってくる。

秋の京都恐るべし。

いっぱい歩いて(たぶん1か月分くらい歩いた(笑))疲れたけど、楽しかったです。晩秋、満喫いたしました♪