【RiffusionがProducer.aiにリニューアル】

2025年8月1日にRiffusionが「Producer.ai」にリニューアルして、FUZZ2.0が使えるようになり、Chat形式で音楽の生成ができるようになりました。Sunoと同じくクレジット制になったり、クレジットがある間はまたproject機能他が使えるようになったり、ありがたいのですが、私には今ひとつ使いづらくて、依然classic版の方を愛用しています。

なので、Producer.aiの使い心地等の話は完全無視して、相変わらず「Riffusionで」遊んでいる話です。


【推しのキャラソンを作ろう】

これまでJazzや架空のアニメのサントラをメインに作ってきましたが、実在するキャラクター、Thunderbolt Fantasyの凜雪鴉様のキャラソンを作ってもいました。



凛様の時は日本語で作詞したものをまず英語にして、英語曲を作り、「あ、中国語にすればいいのか」と思って中国語バージョンを作りました。

で、今回「そうだ、花城(『天官賜福』の登場人物)のテーマ曲作ろう」と思って作ったらすごい楽しかったので、こうしてわざわざblogを書いています。


【なんで中国語なの】

・もともと中国のお話だから、というのもあるし、アニメ『天官賜福』1期第1話で流れた『一花一劍』が好きすぎて、「あーゆーの作りたい」と思ったからです。



・日本語だと芸がない稚拙な詞も、中国語にすればなんかそれっぽくなるから。これは本当に本当に大きい。ネイティブの人が聞けば「なんじゃこりゃ」と思うかもしれないけど、自分で聞く分には十分格好いい。

Riffusionは日本語歌唱がイマイチで、歌詞をローマ字入力しないとちゃんと歌ってくれないことが多く、日本語詞の歌を生成するのは割とストレスがたまる。その点中国語はそもそもこちらも「正しい発音」がさっぱりわからないので、「歌詞通りに歌えているかどうか」を気にせず、曲調そのものを楽しむことができる

・単純に中国語の響きが好き。GACKTさんの「12月のLOVE SONG」も中国語版が一番好きだし、エモいと思う。


【中国語訳は各種AIにお任せ】

まず日本語詞を作って、それをGoogle翻訳さんで直訳。凛様テーマの時はGoogle翻訳しかしなかったんだけど、今回は思い立って、Grok、Copilot、Geminiにも頼みました。「意訳していいので、韻を踏んで作曲しやすいように翻訳してくれ」と。

同じ日本語を元にしてもそれぞれ違う翻訳になるのが面白いし、AIごとに作風が違ってなんか感心しました。GrokとGeminiは「ここをこう工夫したよ」「中国の文化にも鑑みて、ここはこう意訳しといたよ」と解説まで加えてくれ、Copilotは無言で五言絶句や七言律詩みたいなものを返してくる。ああ、うん、「韻を踏んで」とは言ったけど、別に文字数は揃えなくても……。

「中国語の歌詞」としてどれくらいちゃんと成立してるのか、もちろん私にはわからないんですが、パッと見Grokの翻訳が「元の詞に割と忠実でありながらそれっぽい」感じがしました。

しかし便利な時代ですよね~。お手軽翻訳機能がなかったら、「中国語の歌を作ろう」なんて思いつきもしません。最初から無理だと諦めちゃう。


【1曲目:「ぼくはあなたのもの」→「花城哀歌」】

・日本語詞のままの曲 「ぼくはあなたのもの」

・Google翻訳直訳曲 「花城哀歌」

・Grok翻訳による曲 「永遠不遺忘~grand.ver~」

・Copilot翻訳による曲 「我在這裡」

・Gemini翻訳による曲 「我永遠在你」

歌詞っぽく訳してもらったやつの方が良い曲になるかと思ったらそうでもなく、直訳版が一番エモいような??? 必ずしもすべて同じプロンプトで作ったわけではないし、それぞれ複数バージョン生成しているので、「詞」がどれくらい曲に影響を及ぼしているのかよくわかりません。

「これはメロディーがいい」「これは二胡がちゃんと効いてて良い」といった感じでそれぞれ一長一短。うーん、ベストテイク決められない。


【2曲目:「血雨探花」→「滿地花吹雪」】

・日本語詞のままの曲 「血雨探花」

・日本語詞のままの曲 Suno版 「血雨探花」


・Google翻訳直訳曲 「落花如雪」

・Grok翻訳による曲 「滿地花吹雪」

・Copilot翻訳による曲 漫天花雨來1」 ・Gemini翻訳による曲 「血染的花~古箏ver.~」 こちらはSuno版日本語詞が一番好みの出来になりました。「花城哀歌」よりこちらの方が力強い歌詞じゃないかと思ったのに、中国語版はなんかほわんとした仕上がりのものが多くてピンとこない。プロンプトをもっと工夫しないといけないんでしょうね。美しさと絶唱と中華風味のオーケストレーションを絶妙にミックスしてほしいんだけどなぁ。 【1曲1曲リンク開くの面倒くさいですよね、Playlistあります】 ・Riffusion版中国語曲集 『絶唱鬼王』 ・Riffusion版日本語曲集 『天官賜福』 ・Suno版日本語&中国語MIX 『絶唱鬼王』 「中国語でビジュアル系」の曲もあります。日本語とはまたひと味違った格好良さが出て面白いです。 【果たして中国語の発音は正しいのだろうか?】 日本語の歌詞はローマ字入力しないと正しく歌ってもらえないRiffusion、ローマ字入力しててもおかしい時があったり、単語の区切りやもともとのアクセントを無視した譜割りになっていたりしますが(その点Sunoの日本語歌唱はすごいと思う)、果たして中国語歌唱はどうなのでしょうか。正しく発音できているのか、それともネイティブの人にとっては「全然ぐだぐだ!」なのか。 中国語って「四声」が非常に重要――というか、声調で意味が変わってしまうわけだけど、詞をメロディーに乗せる時にそこもきちんと考慮されているのか、大変気になります。 もしもネイティブが聞いても気にならないぐらい「きちんと歌えている」のなら、どうして日本語はあんなにぐだぐだなのか。他にもぐだぐだな言語はあるのか。それはなぜか。 「は」を「ha」ではなく「wa」と発音したり、漢字の読み方も色々あったり、漢字仮名交じり文を音声変換するステップが他の言語より面倒なのかな、とは思いますが。 ビジュアル系への理解がやたら高いことからして、日本語の曲を学習していないわけではないと思うんだけど(日本語での作詞もSunoより賢いと思う)、たまに勝手に韓国語っぽい歌詞を足してきたりして、欧米のAIにとってそこの区別って難しいというかどうでもいいんですかね。わざわざフィードバックを送る日本人ユーザーも少ないでしょうし。
【ともあれ推しのキャラソン作るの楽しい】 絵は描けないし、きちんとした二次創作小説書くのも大変だけど、ちょっとした詞ぐらいなら(出来はともかくとして)ひねり出せないこともない、あとは音楽生成AIがよしなにしてくれる。手軽に「私だけの推しの歌」を作って楽しむことができる。 いい時代だなぁ。 「架空のアニメのサントラ」も、「だいたいの設定」だけ考えればよくて、「本文」書かなくていいのが楽しいんですよねぇ。枯渇していた創作意欲が蘇るというか、「ネタだけならなんとか」というか。 ありがとうRiffusion、ありがとう音楽生成AI。 【関連記事】Riffusionで遊ぶ:Goldレベル到達!Riffusionで遊ぶ:Vibes機能で作曲にも参加音楽生成AIと遊んで考えたことReffusionで遊ぶ:自作Playlist紹介音楽生成AI「Reffusion」で遊ぶ音楽生成AI「Suno」で遊ぶ