先日――3月の31日に、醍醐寺に行ってまいりました。

太閤秀吉の「醍醐の花見」で知られる醍醐寺。

行ったことありませんでした。

いつも京都だと蹴上の方へ行ってしまうのですが、今年は「やっと桜が咲いてきた」と思ったら雨雨雨の予報。「桜が見頃でしかもいい天気で、出かけられる日」というのがなさそうで、「今日を逃したらもう今年はお花見無理かも」と、3月31日の朝、「そうだ、京都行こう!」「醍醐寺ならもう見頃らしい」となりました。

滋賀からだと、JR山科で地下鉄東西線に乗り換え。よく行く蹴上や御池とは反対方向の六地蔵行きに乗って4駅目。10分もかかりません。

地下鉄醍醐駅から醍醐寺まではバスも出ていましたが(かき入れ時なのか、バス案内のビラが配られてました)、歩いても10分ちょっとでした。天気が良ければ、バスを待つより歩いた方が早いです。31日は天気が良すぎて歩くと暑かったですが。

駅の上にあるショッピングセンター(パセオダイゴロー)の2階通路からそのまま団地の中を抜けていくので、車も通らず舗装もきれいで、安心して歩けました。あまりにも綺麗な「新興住宅街の中の道」で、有名寺院に繋がるとは思いにくく、シーズンオフに行ったら「ホントにこの道で合ってるのかな?」と不安になりそう(^^;)

この日は大勢が歩いていたし、突き当たりには案内看板もあって、迷うことなく醍醐寺門前に。

10時半頃着いたのですが、すごい人でしたねぇ。総門に続く道が行列。平日だというのに……さすが京都です。

続々押し寄せる観光客を、総門前のしだれ桜が迎えてくれます。



門の向こうにも桜が。

ここだけで十分綺麗ですねぇ。でもせっかくだから拝観を……と思うとチケット売り場が行列。醍醐寺の拝観料は、三宝院、霊宝館、伽藍(金堂や五重塔)、のそれぞれ600円ずつ。2館共通券1000円、3館共通券1500円。

「上醍醐」と呼ばれる山上には別途600円の入山料が必要なようです。

私は2館共通券を買って三宝院と伽藍を拝観しました。

まずは三宝院。

応仁の乱で荒廃していた醍醐寺を、「醍醐の花見」をきっかけに復興させた秀吉。中でもこの三宝院の庭園は秀吉自らが石を運び込んだ「天下人の庭」として有名なのだとか。

見事なお庭でしたが、撮影禁止だったのが残念。

しかし大玄関前の「太閤しだれ桜」は満開。圧巻でした。




幹の「古木」の風情がいいですよねぇ。本来「しだれ桜」は全体を写さないと見事さがわからないような気がしますけど、引きで撮ると今度はこの幹の美しさや枝ぶりがわからないし、花一つ一つの美しさもわからない。

伽藍の方にもしだれ桜がたくさんあって、とりあえずバチバチ撮りまくったんですが……うーん、難しいぞしだれ桜。



しだれ桜を透かして三宝院大玄関を。紅葉もそうですが、神社仏閣の建物と桜というのは絵になりますねぇ。

霊宝館には入りませんでしたが、入り口近くまでは行ってみました。三宝院から霊宝館へ続く道も桜並木。見頃です。


伽藍の入り口である仁王門も桜に彩られ。


清滝宮と呼ばれるところのしだれ桜がまたお見事。


国宝五重塔。応仁の乱で下醍醐がほぼ焼失した中、この五重塔だけは創建当時のまま残ったのだそう。


割とぽつんと五重塔があって、桜の木はだいぶ離れたところに植わっているので、一緒に撮るのが難しく、こんな逆光写真に。いやこれはあえて逆光にしたのだ!と言えるぐらい写真が上手だといいのですけどね(^^;)


弁天堂と桜。この辺りは池を配した庭園になっていて、とても風情がありました。


不動堂。



金堂脇のしだれ桜も見事でした。

いつもだいたいソメイヨシノしか見ないので、新鮮なお花見でしたね~。

堪能いたしました(*´∇`*)