本当は桜の時期に行きたかった三井寺。
今年は彦根城に行ったりもしてなかなか時間が取れず、桜が終わってから、4月の20日に行ってまいりました。
結婚してすぐぐらいの時に一回行ったきり、どんなとこだったかほとんど覚えておらず、気分は「初めての三井寺」(笑)。

5月19日まで開催されている「漫画家による仏の世界展」と、ちょうど20日から始まった「石山寺・三井寺あお若葉(もみじ)競演」(PDFが開きます)というイベントがお目当て。

京阪三井寺駅を降りるとまずは琵琶湖疎水
京都側(蹴上)は何度も見ていますが、滋賀側を見るのはこれが二度目。
滋賀側も桜の名所なのですが、残念ながら桜はもうほとんど散ってしまっています。それでもお天気が良いので気持ちが良い。



ちょっと――というかだいぶわかりにくいですが、トンネルの入り口が見えています(下の写真↓)。この入り口からトンネルを抜けるときっと蹴上、たぶん蹴上。
去年だったか復活した、疎水を遊覧する「びわ湖疎水船」、けっこう人気らしいです。(このサイトの運行ルート案内を見ると、トンネルを抜けるとまず山科っぽいですね。蹴上まではけっこうある(^^;))


三井寺駅降りたの10時頃だったんですが……降りた人は何人かいたのですが、疎水端を三井寺の方へ歩いていく人、他にいなくて……。
桜が終わったとはいえ土曜日なのに閑散としすぎでは!? 私、道間違えてる!?と不安になりながらとぼとぼ。

たぶん、総門の方へ行けば人がいたんだろうけど、私は「観音堂」という標識の方へ歩いた(「仏の世界展」が観音堂書院で行われていたから)ので、人っ子一人いない状態。

目に飛び込んできたのは長等神社。朱の色が青空に映えます。


この長等神社の脇に観音堂側の受付がありまして。
(三井寺、広いので入り口が三つある。大抵の人は総門か仁王門の方から入るのでしょう。駐車場は仁王門の方にあるし)
入山料を払って、誰もいないひっそりとした階段を登ります。


登り切るとそこに西国十四番札所、観音堂が。やっぱり人少ない…(^^;)


琵琶湖を見下ろすビュースポットがあるんですが……うーん、わかりにくい!(目ではちゃんと琵琶湖見えてた)
桜の時期は桜と琵琶湖を一望にできる……はず。


で、まずは観音堂にご参拝。
西国三十三所草創1300年ということで5月19日まで内陣の特別拝観(入山料とは別に要300円)をやっています。
ご本尊の如意輪観音座像は秘仏ということで、江戸時代に作られたというレプリカが飾られていますが、平安時代の愛染明王座像と鎌倉時代の毘沙門天立像を近くで拝見することができました。

1300年記念印での御朱印をもらって、「漫画家による仏の世界展」の方へ。

ここがまた!
空いてた!!!
国内15回目の開催、すでに見たいと思う人はみんな見ちゃっているということなのでしょうか? ほぼ貸切状態でした。
1週前の13日にサイン会が行われていますし、桜の季節に来た人が多かったのかなぁ。他のお客さんがいなくてゆっくり見られたのはありがたいけど、ちょっと寂しい気も(笑)。

撮影OKだったレレレ千手観音像。
モンキー・パンチ先生の絵の横には訃報のお知らせが……。

それぞれの漫画家さんの「仏」に対する捉え方が面白いですし、色んな漫画家さんの原画を間近にじっくり見られて(何しろほぼ貸切(笑))楽しかったです。タッチや色使いがそれぞれ違って面白い。

目的の一つを果たし、次は金堂の方に向かいます。
しかし金堂にたどり着くまでには様々な障害(?)が……。

何度も言いますが、三井寺境内は広いです。広大な敷地に建物が散在しています。
こちらは重要文化財でもある毘沙門堂


この辺り、まさに「あおもみじの饗宴」、散策するだけで心身が浄化される感じ。


せっかくなので文化財収蔵庫にも立ち寄ったのですが、その向かいにある微妙寺さんが「湖国十一面観音霊場」の第一番札所ということで、そちらにもお参り。
観音様と黄不動様と、両方の御朱印をいただきました。
これで御朱印三つめ。待ち受ける御朱印地獄……いや、天国よ……。

ところどころ名残の桜を楽しみつつ金堂の方へ。


村雲橋の枝垂れ桜が満開で見事。


三重塔のところにも可愛らしい八重桜(だよね?)が。


そして三重塔から一切経蔵へ渡る橋の下が「るろうに剣心」映画1作目のロケ場所

ちゃんと看板も立ってます(他の映画の看板もありました)


色々見てまわり、途中ベンチでおにぎり食べたりして、ようやく金堂。

「あおもみじ競演」イベントとして、金堂内陣の特別参拝(入山料とは別に要500円)ができます。
普段は一般の人は立ち入ることができない内陣。お香でお浄めをしてから大日如来座像、文殊菩薩座像、普賢菩薩座像をお参り。
きちんとお浄めをして、というのが珍しくて興味深かったですが、これ、GWで参拝客が大勢いたらなかなか大変なのでは……。すぐ行列になりそう。
御朱印のところはこの日も常に数人並んでる感じでしたからね。

そう、金堂でも御朱印が……通常のものに加えて「あおもみじ」限定新羅明神の御朱印が……。

あっという間に五つ目。

美しいあおもみじに目を洗いつつ仁王門の方に降りていくとそこには釈迦堂があり、また御朱印……おお、ここまで来たらもう全部もらうしかない……おお……。

次いつ来るかわからないし、平成最後の4月ですしおすし。
うん、みんなは4月30日と5月1日に来て、平成最後の日と令和最初の日の御朱印をもらうといいと思うよ。御朱印って参拝日書いてくださるから、記念になるよ。

というわけで、最後に立ち寄った三尾神社(三井寺総門入り口の脇にある)でも御朱印を頂戴しました。
ここは卯年の守り神、御朱印にも可愛いウサギの印。

ウサギの口から水が出る手水、なかなかシュールです(^^;)



この一日で御朱印七つ。今これを書くのに見返して楽しくはありますが、しかし財布は軽くなった……うう。


三井寺駅に戻ったのは午後2時頃。ほぼ4時間散策してたんですが、しかしパンフ見返すと左甚五郎の龍を見損なってるし、西国薬師霊場第四十八番札所水観寺にも行ってない! 札所だからここも御朱印あったんだよね……恐るべし三井寺

「あおもみじの競演」は石山寺との共催で、共通入山券も販売されてて、たぶんそれ、おんなじ日に行かないとダメだと思うんだけど、1日で両方見るのかなり大変な気がする。石山寺も広いよ……。

後日石山寺に行って「やっぱり同じ日に両方参拝するの無理じゃん!」ってなった話はこちら